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在宅医療を支えるケア基礎をMOOCで学んでいます。

みなさんこんにちは。ひさびさのnote投稿です。

わたしは、MI-ZAという会社で、在宅医療のマネジメントや、広報のサポートをしています。

実はCOVID-19を機に、日本国内で得られる、新しい動きに関する情報の少なさを感じています。新しい視座に立つには、新しいことを学んだり、行動を起こす必要があると感じていますが、そのためには、俯瞰できる新しい力が必要と感じ、日本にいては分からないことを、別の視点で勉強したくなりました。

そこで、MOOC(=Massive Open Online Course)という大規模公開オンライン講座で、在宅医療のアシスタント向けの基本を学んでいます。タイトルは「Foundations for Assisting in Home Care」です。

受講して6週目には入り、8月末には修了予定です。課題は毎週ありまして、8割以上とらないと次に進めません。テキストも音声もあり、コンテンツの質もボリュームも大変充実しています。

内容をちょっと説明しますと、アメリカには在宅医療のケアをサポートする仕事がありますが、その方が学ぶプログラムです。

在宅医療の現場には、資格を持たない医療従事者がいます。医療処置以外のことで診療サポートのほとんどが出来るプロフェッショナルがいるのです。

このプログラムには、その方が出来るメンタルのフォローや、患者さんの様々なケースにどう対応すべきかについて詳しく説明されています。

日本においては技術やスキルに比重を置いたプログラムが多い印象がありますが、アメリカの今受講しているコースでは、患者さんには様々な文化や宗教、人種、そして精神的、身体的な不自由を抱えている人たちの一般的な傾向を教えてくれます。

診療時に向き合う患者さんそのものを「理解する」ために、テキスト量を使って、詳細にわたり、説明しているのです。

またそのような人たちへの対応も、具体的に書かれています。ある意味、考えることもできますし、直ぐ対応が必要な場合における具体的な行動が列挙されています。

日本では「空気を読む」ということで、このようなセンシティブな内容は、言語化されない傾向がありますが、MOOCでは違います。

技術やスキル以上に、患者さんを理解する上で大切な「マインド」について、どのように扱うかを明らかにしてくれています。テキストやプログラムは、資格を持たないこのポジションの指導においては、私が知っている限り、新鮮でした。

これから先の見えない時代において、技術やスキルもすぐ時代の変化に押し流されてしまいます。またその度毎に、新たに刷新しなくてはならなくなります。

技術やスキルを編み出すマインドの部分を、しっかりと腹落ちすることができたなら、きっと自ら考え判断することができ、その範囲は広くなっていくことでしょう。

そして、スタッフ同士が互いに求められていることが明らかになることで、方向性が定まっていき、チームとして動きやすくなり、現場で活躍するスタッフが増えるのではないでしょうか。

日本では、各医療機関に委ねられている部分が多い、診療アシスタントの研修領域ですが、このようなカリキュラムが一般化したら、スタッフを教育する以上の組織全体の成果が得られると、学びながら感じています。

8月末に修了しましたら、内容をまとめたいと思います。


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