見出し画像

南瓜とマヨネーズ 映画感想 これも青春じゃない?

2日前に夫とカフェに行きました。
(カフェ巡りは私と夫の共通の趣味です)
そのカフェには本棚があり、そこにある本を
読むのが楽しみだったりします。
インテリア系雑誌や写真集などが目立つ位置に置いてあるのですが、一部はオーナーさんの趣味なのか、バカドリルや地獄のミサワ、かばやし(好きな世界観の漫画です)などのシュール系もあって、その中に紛れていた 
「南瓜とマヨネーズ」魚喃キリコさんの漫画を選んでみました。
いわゆるシンプルでクールなシャレオツ系な
コミックですね。


カフェでケーキとコーヒーを楽しみながら
一冊を読み終えました。☕️

そして、原作を読んだ上で、本日
映画「南瓜たマヨネーズ」鑑賞。

Amazon primeで結構な頻度でお勧めされてたんですけど、まだ観れてなかったので
このタイミングで観れたの良かったです。

ライブハウスで働くツチダは同棲中の恋人せいいちがミュージシャンになる夢を叶えるため、内緒でキャバクラで働きながら生活を支えていた。一方で、自分が抜けたバンドがレコード会社と契約し、代わりにグラビアアイドルをボーカルに迎えたことに複雑な思いを抱え、スランプに陥っていたせいいちは、仕事もせず毎日ダラダラとした日々を過ごす。そんなとき、ツチダはお店に来た客、安原からもっと稼げる仕事があると愛人契約をもちかけられる。

ある晩、隠していた愛人からのお金が見つかってしまい、ツチダがその男と体の関係をもっていることを知ったせいいちは働きに出るようになる。そして、ツチダが以前のようにライブハウスだけで働きはじめた矢先、今でも忘れられない過去の恋人ハギオが目の前に現れる。
蓋をしていた当時の思いが蘇り、過去にしがみつくようにハギオとの関係にのめり込んでいく。

(公式サイトより引用)

同棲している売れないミュージシャンの彼氏を支えるツチダを臼田あさみさん、その彼氏を
仲野大河さん、元カレのハギオをオダギリジョーさんが演じています。

臼田あさみさん、漫画のイメージ通りです。
スタイルがよくて細身で長身、自然なかわいさがあってツチダそのもの。
ヒモの彼氏は漫画では中世的だったので、太賀さんは何か違うなとは思ったけど、悪くはなかったです。
オダギリジョーさんはこれまたハマリ役でしたね。色気ある役者さんですよね。

ツチダはいわゆるダメンズに惹かれてしまう女なんですよね。私の周りにはいないけど、尽くすのが好きな女子って意外と多そうだし。
ツチダ自身もバイトしたところで、東京で部屋借りて暮らしていくには、1人でさえカツカツの生活だろうに、彼氏まで養うとなるとこれはもう夜の世界にいかざるを得ないというか、、
しかも、お店で知り合ったお客さんに身体まで売ってお金を得ちゃうんです。
映画ではツチダは簡単にそんなことしちゃう
女だと思われがちなのですが、漫画では
ガスが止められてしまうくらい経済的に
苦しく描かれてたので、あれは
手早く現金を得るためにしてしまった
とても切ないシーンに感じました。


しかしながら、ツチダの彼氏のセイイチとは
好きで一緒に暮らしてるというより、何となくそうなったわけで、もうそうなると、
ツチダよ、お前は何がしたいんじゃ
って思えてくるんです。
そんな中、元彼ハギオ(コイツがまたとんでもなくひどい男なんだが)に会って浮かれて、連絡を取って会ってしまうツチダ。やはり、
何してるんじゃ、ツチダ
ってなりますよね。

これツチダに感情移入できない人多そう。笑

結局、ツチダはとても寂しがりで、一緒にいたらダメダメなんだけど、セイイチには音楽を頑張ってほしくて支えてしまう。
セイイチが働きだしたら、寂しくなって、元カレのハギオに会ってしまう。ハギオがどんなにクズでもあの妙に色気のある感じに惹かれてしまう。
でも、そんな女(ヒト)わりといそうだし。
そして、27歳ってまだ将来のことを深く考えることもないから、思うままに今を生きてるってことなんですよね。

この映画は、見る年齢によって感じることは違うのだろなとは思います。

どちらかを選ぶと、選ばなかった方は一生引きずる?みたいなセリフがあるんですが、どちらかをを選んだとしたら「もし違う方を選んでいたら今頃私は、、?」と考えてしまうんですよね。人生の選択って難しい。
でも、ツチダもちゃんと自分なりの選択して生きていくことにして、一つの青春が終わったかなと感じました。
青春って楽しいことより、終われば傷だらけだったりするものですね。

別れたセイイチが、楽屋でツチダに作った歌を歌って、ツチダが涙するのですが、セイイチがミュージシャンとして成功しても、しなくても、2人が結ばれることはなくても、こんなエピソードが人生にあるっていいな。
単純にそう思いました。
この映画の見せ場ってここじゃないかな。
ツチダ良かったやん
そう思えるシーンでしたね。

役者さんの自然な演技が素敵な映画でした。✨


最後までお読みいただき
ありがとうございます。

みぃみ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?