「大変さ」をリフレーミングしてみる
昨日は、仕事でプレゼンをしました。
私は、うちの組織が行っているあるひとつの事業の制度設計を担当する部署(本部)で働いています。コロナ禍になってから、組織全体で事務合理化がすすみ、事務処理にかける時間を減らして、その分事業の質向上に時間をかけようという波が生まれて、その波がうちの部署にもやってきました。
そして、50年以上同じような考え方で脈々と受け継がれてきた古いやり方を抜本的に変革・合理化する第1歩として、1年位かけて事業の契約管理業務の合理化を検討してきました。それがようやく日の目をみることになり、晴れて試行導入の説明会を、昨日行いました。
結果は…、うーん、
これまで何度か概要説明をしたときはあんなに前向きだったのに、不安があるのか、細かな質問に終始した1時間。
脳は現状を維持しようとする
うちの組織のルールは、とーっても細かいんです。特に私が担当している事業のルールは膨大で細かいと組織内で言われ続けています。そのルールの縛りのなかで毎日まじめに仕事をしていると、ふつう、そのルールの世界でしか物事を見れなくなりますよね。
事務を合理化することで、時間をサブ業務へシフトすることを目指します、そして、視座をもっと高く上げましょうということを、思いを込めて伝えましたが、届かなかったかな~。
日本国内の拠点からの参加者100人超から出てきた質問の視点は、その先にある未来への期待ではなく、このようなケースはどういう処理が必要かといったこの変更から生じる事務処理のルール確認がメイン。
自分の担当する事務処理のことが気になるのは当然の反応といえば当然か。
私も、実務担当だったときは実務のことが気になったし、視点が変わってきたのは、今のポジションになってからだから。
ふ~、でも、これまで歓迎ムードだったのに、全体的な反応が慎重路線だったのでガッカリ。私の伝え方も悪かったのかなぁと反省。
めげずに地道に伝え続けていくしかないな。
幸い応援してくれる人はいて、わかってくれる人はいる。
エジソンさんも、こう言ってるじゃ~ないですか。(と自分に向けて)
越える山があることでやる気になってきた!
直後はがっかりしてましたが、目の前に山が立ちはだかると越えたくなるし、よかったと言ってもらえるように前にすすめるぞ!と燃えてきました。
順調だと逆につまんないかもしれない。
実は、もともと私は、イノベーションとか創造性とかは苦手分野で、ルールに忠実に堅実に仕事をしてきたタイプ。
与えられた自分のタスクを確実にこなしていく作業がスキ。
なのに、今は、これまでの経験を生かして制度の変革を行っています。
変革をしていくこと、そして、7-8割の完成度で始めることは、私の30年の仕事経験からするとかなり大きなチャレンジで自分がそんなことをやっているのがちょっと驚きですが、試行だからまずはやってみよう、失敗してもいいし失敗は学びだからという気持ちでいることを伝えたかったです。
これから、前向きに取り組んでくれる人をサポートしながら試行をすすめて事例を作って、水面に落とした波紋が広がっていくように、組織にいい変化が起きるとうれしい。やってみてやっぱこれちがうね、となったらまた違う方法をみんなで考えればいいし。試行だから。
タスクをこなすことも日々達成感があっていいけれど、大きな目的に向かって何かを新しく創り出していくことは、プレッシャーは感じるけれど、より仕事に能動的に取り組めてパワーがわいてくる気がしています。
困難があるからこそ
「今日は厳しい1日だった…」「疲れたなぁ」と思って帰宅したら飼い犬が大喜びで飛び跳ねて迎えてくれました。
私をウェルカムって温かく迎えてくれるワンちゃんが、なんだかいつも以上に愛しい気分。
夜のスーパーで流れる音楽を聴いても、世界はやさしいって思えてきていつも以上に心に響いて癒されました。
先日の記事でも、キャンプはあまり快適でなかったけど、逆にそれでわが家のありがたみを感じ、感謝の気持ちが湧いてきたって書きました。
困難があるときは、普段の穏やかな生活の貴重さ、周りの人の温かさなど、ありがたみをより感じます。不便や大変さは、幸福感度をあげてくれるものだなと思います。
大変さのあとには大きな変化が起きる
愛読しているメルマガで、字のとおり「大変なときは、大きな変化が起きているとき」大変であればあるほどあなたは成長の真っただ中と書かれていて、今日はちょうどそれが目に留まりました。
大変なときは、一回り大きく成長できる機会なんだな、そう捉えるとちょっと見方が変わるし、「大変さ」も大きないい変化の兆しかなと思うとワクワク、ポジティブな気分になるように思います。
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