アートの世界へ心を開いてみたーContact Artー
私は、絵がへたっぴです。
すすんで美術館に行くようなタイプでもありません。
そんな私が、心の窓を開けて、原田マハさんの「CONTACT ART」を読んでみました。
原田マハさんがコンタクトされたアート、
私は、絵を見ただけでは、深いことを考えずふーんで終わってしまうんですが、アート作品の背景にあることやマハさんの解釈を読むことで、より深く絵を味わえました。
こーやって絵画を楽しむんだ~、と新たな発見がありました。
私が一番印象に残った、ジャン=フランソワ・ミレーの「種をまく人」について、少しご紹介。
種をまく人
19世紀の初め、ミレーは、フランス西部の農家に生まれました。当時のフランスは、ブルジョアジーと労働者階級との格差が広がり、民衆の不満が噴出し、社会が大きく揺れ動いだ時代だったそうです。ちょうど映画「レ・ミゼラブル」の時代ですね。
「種をまく人」は、貴族や上流階級の人々、あるいは神話の世界が絵画の主題だった時代に、種をまく人=農民を絵画の中心にとらえ、主人公にした画期的な作品で、その後に描きたいものを心のままに描いていくという、近現代の画家たちのコンセプトにつながっていったようです。
ゴッホは、ミレーの「種をまく人」に感化されて、自身も同じテーマで黄色をベースにした「種をまく人」のゴッホバージョンを描いたようです。
著者の原田マハさんは、この絵から、「心のままに、種をまけ」というメッセージを受け取ったとのことです。
ミレーは、制限のある時代に、自分の心のまま、心が求める道を歩んでいったのでしょうか。
全体的に色合いが暗くて、何も知らずに美術館で見たら、ミレーの作品でも、「ヴォージュ山中の牧場風景」の方に自分だったら目が行きそうですが、「山梨県立美術館」で「種をまく人」を見てみたい、がウィッシュリストに加わりました。
魅力あるアート
他には、小磯良平さんの「斉唄」も印象的でした。戦争中に描かれた絵で、ただ歌っている女性たちの絵かと思いきや、戦争中という背景があって、マハさんは、悲しみや切実さではなく、日常のささやかな営みの美しさを、この絵から感じたということでした。
金沢21世紀美術館にある、レアンドロ・エルリッヒの「スイミングプール」も見てみたい、草間彌生さんの巨大な南瓜も見てみたいです。
人は「感情」から老化する
ちょうど以下のネット記事を目にしました。
感情をコントロールし、意欲や創造性を司る前頭葉は、40~50代頃から萎縮して老化が始まる。「感情の老化」を放っておくと、ボケやすくなり、体も見た目もどんどん老け込んでいく。裏返すと、「感情の老化」を防ぐことができれば、他の脳の機能や体の老化も食い止められるようです。
なんもしない休日だったと思ってたけど、いつもと違う本を読んだり、アート鑑賞に心を開いたし、NOTEも書いたし、スポーツクラブへも行ったし、元気でいるためによいことしたな、と思った日曜の夕暮れ時です。
今日は立春。暦の上では春ですね。関東は明日は雪の予報もでているようですが、少しずつ春が近づいていますね。
お読みいただきありがとうございました。
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