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Life is short

Bonjour ! みなさん、こんにちは。Mielです。

ここフランスの最新ニュースは、ガソリン不足によるスタンドの長蛇の列があちこちでみられることでしょうか。
フランスお決まりのストってやつが原因で、今回は、ガソリン会社がストしちゃったもんだから、そりゃあ全国的に大問題でした。連日トップニュースで報じられ、警察とか、医療関係者とかが優先になったりと、政府も対応に追われていた感じ。ラッキーなことに、ふーさんは看護師なので、医療者が持っているカード?をちらつかせて、ゆうゆうとスタンドに入ることができていましたが。それでも一人30リットル?までの制限付きで。でも聞けば、そのガソリン会社の給料ってもともとなかなかの金額なのに、更にアップを求めているとか。このご時世、もういいんじゃないのって思うけど。人間の欲望に限界はないらしい。マクロンも大変だね〜

noteでマルタに行った方の記事をいくつか拝見しました。
私の初めての海外がマルタだったので、すごくなつかしいです。もう8年も前になるんですが、いい思い出しかないです。
そして、一ヶ月間お世話になったホストファミリーのEvaも、本当にいい人でした。私のマルタのお母さんって勝手に思っています。

英語がほぼできない私に根気よく会話をしてくれていたな。朝と夕食の会話が、はじめは緊張していたけどだんだん楽しくなっていたっけ。彼女はゆっくり話すからさらによく聞き取れたことも私にはよかった。

彼女から、毎日声を出して本を読みなさいって言われて、語学学校から帰ったあと、学校で借りてきた本を子供みたいに大きな声で読んでいたっけ。だんだん読み方がなめらかになってきたと同時に意味もわかるようになって嬉しかった。彼女のおかげで英語は本当に上達したと思います。

彼女の車で、マルタの遺跡を案内してもらって、夜遅くに帰ってからの、まさかの11時過ぎの夕食、それもケバブ!さすがに食べれなかったな。

あの頃で70代だった彼女は糖尿病があって、体の痛み止めを週一回していたけど、病院の待ち時間が長いし疲れるって言っていた。私は看護師だからその注射なら簡単にできると答えたら、彼女は注射の道具を病院から一式もらってきて、私が彼女のお尻に注射したっけ。すごいね、血も出ないし、全然痛くなかった、マルタの看護師はいつも乱暴だからって言って、私を褒めてくれた。

そんな彼女に、私の家族のことを聞かれたことがあった。その頃は、実はかなり複雑な状況だったからあまり話したくなかったけど。つたない英語で話しながら私は涙が止まらなくなった。彼女は静かに聞いてくれて、そして言ってくれた。

「Life  is  short」

人生は短い、だから後悔しないように生きなければならない、と。

私が家族と和解できるようにと、お土産を家族の分も選んでくれた。

一緒にホームステイしていたイタリア人のピエトロもいい人だった。彼女がいるって言ってたからちょっと残念に思ったけど、お兄さんみたいで安心できた。宿題を手伝ってくれたり、イタリアの風景なんかをネットで見せてくれていつも優しかった。彼が、「世界中の人の言葉が一つだったら、もっとわかり合えるのにね」って言ってて、本当だねーって笑ったっけ。でもあとになってEvaから聞いた話では、ピエトロは私がまたマルタに戻ってくることを本当に望んでいたらしい。えー!そうだったの?!私になんて気がないと思ってたのに。早く言ってよーって思ったっけな。

語学学校の先生もいい人達だった。一人の先生から、日本に帰ったらどうするのって聞かれて、看護師しますって答えたら、英語を習得さえすればここでも働ける、マルタの若い人はみんなすぐ外国に行ってしまうからって。その時は、まさかね〜って思ったけど、そのあとカナダでも同じこと言われ、ここフランスでもまさかの同じ状況になり、言葉さえ身につけば私は世界中のどこでも看護師として働けるんだって確信した。

日本に戻ってから、何回かEvaにメールしてその度に短い返事がきていたけど、いつからか、メールを送っても返信が来なくなった。

ありがとう、Eva。
ありがとう、ピエトロ。
ありがとう、マルタ。
ありがとうを何回言っても言い足りないよ。

フランスとマルタは、日本とマルタよりもずっと近いんだから、いつか必ず行きます。
その時は、ふーさんと一緒に行こう。
Evaに彼を紹介して、三人でお寿司を食べよう。
彼女に、私の家族と和解できたことを報告しよう。
だって、Evaは私のマルタのお母さんだから。

「Life is short」


人生は短い。

今を精一杯生きよう。











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