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台風一過

たいした事もなく 
朝を迎えた。有難い。

今日はメンテナンス日だ。
先生は
仕事に来られたかな?
ラインで尋ねたら
通常通りにしています….

いう事で準備をして
街中に出ると車が多い。

日常の中に非日常が
あらわれると途端に
暮らしのバランスが
揺らぎ 
あらゆる場所に歪みが
大きく口を開けている….
微妙な調和の上で
やじろべえな生活を
否応なしに強いられて
いるなと感じた1日。

だんだんと
終戦記念日が近くなる。

今年2月に旅立った母は
徴用された女学生の頃
同郷の先輩や同輩たちと
脱走して帰郷したら
親元には既に
呼び出しの連絡がきて
おり 広島と長崎に
大きな爆弾が落ちて
切符が手に入らず 
"軍事裁判"にかけられる
のではと心配して 
連日
駅に出かけていた
父親たちが
何とか切符を手に入れて 数日後に皆で
連れ立ち寮に戻ると
終戦の翌日だった…..とか。
しかし
随分叱られ怒鳴られ
見せしめに炎天下
半日正座して解散……。

そんなこんなを
もっと詳しく聞いて
おきたかったなと思った。 
線路が途絶えた
広島の惨状をみながら
歩いた夏の日…..
若い母は何を感じていた
のだろうか?
台風一過の
蒸し暑い街中を歩きながら
突然
母を感じて泣きたいって
不覚にも悲しい。

平和な平凡な暮らしが
しみじみ大切だ。

  ラブ&ピース



 



揺らぎ

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