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自分を認めていく過程

理想の自分像からかけ離れていると思い込んで、「自分はダメだ」とか「あのひとはいいな。」とか、自分を否定的に捉えてしまうことは誰でもあると思う。ある患者さんが「自分はダメな人間だ」「みんなに迷惑をかけている」「できていないのは努力が足りないんだ」「がんばります」とマイナス思考に陥り抑うつな状態になっていた。「十分できている」「十分頑張っているから今の自分を認めてあげていいよ」と言っても伝わらない。生きているだけで本当にすごいこと、誰かの役に立っていること、それを自覚できないのは何故だろうか。自分で自分を認めてあげていないからなんだと思う。
どうすれば認められるのか…。
私も人に上手く想いを伝えられない自分、みんなに頼られる人でありたいと思っている自分を認められていないでモヤモヤすることがある。
そんな時、ある人に「もうできているよ。自分のことを認めてあげて」と言われてハッとした。私が患者さんにかけていた言葉を自分自身にかけてあげれば良かったのか。自分がダメだと思い込んでいることは他の人から見たらそんなことはないと思うことがよくあるかも。
自分を認めこれでいいと思うために「四つの約束」という本が心の拠り所になる。これができていればとりあえず、いいのではないか、自分を受け入れ自身をもつための指針。
一つ目は「正しい言葉をつかうこと」
言葉は表現し、コミュニケイトし、考えるための力である。美と愛のある言葉を使うことで自分はそれに満たされることになる。
二つ目は「なにごとも個人的に受け取らないこと」
他の人から言われた言葉はその人が感じて発した言葉なので、自分のことだと受け取らなくてもいい。人の言動や行動で傷つけられることがなくなる。
三つ目は「思い込みをしないこと」
思い込みから自由になるために質問して確認する。正しく認識する癖をつける。
四つ目は「つねにベストを尽くすこと」
ベストを尽くしていれば自分自身を裁くこともない。ベストを尽くすということは行動することであり、愛と幸福のために生きることである。
これができていれば自ずと自分自身をありのまま認めていることになると思う。

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