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詩: 雪どけ


かなしくはないのに
はらはらと
きれいな涙が流れる
それは小川の水が
ただきらきら流れるのと
おなじこと

きらきらしたものが
体の中にかよっているということを
つい忘れてしまうけれど

雨の粒や
泉の水や
虹を映す靄と同じ
ただきらきらしたものが
わたしたちの中をめぐっている

あたたかくなった日差しに
溶けていく春の水




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