【転職】職務経歴書は「自分が面接官だったら?」の意識を持って
今回は業務の中でもよくご質問いただく「職務経歴書」について私なりの考えやポイントをお伝えしたいと思います。
少しでもお役に立ちましたら幸いです。
前提①:大切なのは「納得した意思決定をすること」
質の高い職務経歴書を書くことが重要ではありません。
重要なのはその先、 「素敵な企業と出会い、納得した意思決定を下すこと」 だと考えております。
前提②:詳細内容はWebエンジニア向け
基本的には Webエンジニア向け になっております。
(職種柄、Webエンジニアの支援がほとんどのため)
とはいえ、転職される方のほとんどが IT企業のスタートアップまたはベンチャー になりますのでそういった企業に転職したいと考えているエンジニア以外の方も参考になるかと思います。
読み手の立場に立って職務経歴書の目的を考える
そもそも職務経歴書は何のためにあるのでしょうか?
皆さんは考えたことがありますでしょうか。
採用側の立場に立つとイメージがしやすいかと思います。
つまり人事や面接担当の現場エンジニアが「この方は〇〇ができそうだ」と理解できなければ職務経歴書の目的を果たせていないことになります。
採用担当は 40秒から1分程度 で1候補者の職務経歴書を読むと言われています。
そのため、40秒(一読)でアピールポイントを理解してもらう意識を持って作成してみましょう。
必ず書いたほうが良いもの5点
①:職務要約
最初のキャリアから現在に至るまで、どのようなキャリアを歩んできたのか3行ほどでまとめてみましょう。
1-2行ほど追加で「どんなことができるのか(得意なのか)」が書かれていると面接時に深堀りしてもらいやすいでしょう。
②:技術スタック
OS、開発言語、インフラ領域など関わったことがある技術は漏れなく記載しましょう。
付随して「何年ほどの経験なのか」「どのくらいできるのか」規準を設定しておくと伝わりやすいでしょう。(★や3段階評価など)
③:職務経歴
これまで関わったプロジェクトについて記載しましょう
関わった工程やチーム規模なども詳細に記載し、読み手の解像度を上げておくと面接時に伝わりやすいでしょう。
④:自己PR
「見出し」を1-3つほど付け、それにまつわるエピソードを記載しましょう。
「アピールポイントを活かして次の会社ではどんなことをしていきたいのか」という未来的観点があると良いでしょう。
⑤:実務未経験領域だが現在学習中の領域があれば
具体的にどういった書籍で学習しているのか、技術ブログのリンクはあるか、GitHubのリポジトリにあげているか、などエビデンスベースで記載しておくと意欲のアピールになります。
細かい注意点
A:フォーマットはWebベースのものだと◎
よく「フォーマットは何を使ったら良いでしょうか」とご質問いただくのですが、結論「何でも大丈夫」です。
アピールポイントが相手に伝わればフォーマットは自由です。
ただ、Webベースで作成しPDFにしやすいものが好まれる傾向に感じています。
Notion
Google Docs
GitHub
などをお持ちの場合はそちらに記載すると編集が楽でしょう。
以下のような記事を出されている方もいらっしゃるのでご参考に。
B:職務経歴書は3ページ以内で収めるとすっきりします
よく、全てのプロジェクトを網羅的に記載し10ページ以上に及んでいる職務経歴書を拝見します。
そこまで書くこと自体に高い熱量を感じ素敵だなと思うのですがやはり採用側の視点に立つと 「長いな・・・どこを読めば良いんだろう」 となってしまいます。
職務経歴では 「この会社では特にどのプロジェクトで注力をしたのか」 という観点で3つ程度記載していただくと良いかと思います。
そうすると面接でも「私が特に力を入れたプロジェクトは3つでして、1つ目は〜」と話しやすくなります。
無理して全てを書こうとせず、「職務経歴書自体が3ページに収まる」分量を意識してみましょう。
C:職務経歴は上から新しいプロジェクトを記載しましょう
こちらもあるあるなのですが古い経歴から記載される方がいらっしゃいます。
採用側としては 「今何をしている方なのか」 を知りたい方が大半になります。
まとめ:職務経歴書の目的をしっかり把握し、効率よく作成しましょう
以上、私が普段候補者の方に職務経歴書関連でよくお話させていただいている内容を記載いたしました。
色々考えてしまうと、職務経歴書の作成に時間がかかりすぎてしまい結果的に転職活動が長期化してしまい本末転倒になってしまいます。
大切なのは「納得した意思決定を下すこと」であって、「職務経歴書を作成すること」でも「面接に通過すること」でもありません。
入社後の活躍イメージまで持ってみて、ぜひ良い転職活動を進めていただけますと幸いです。
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