短歌の蕾/もう会わない友達のこと
この先きっともう、会うことはないだろうと思う友達がいる。大喧嘩をしたとか、嫌いになったとか、決別しようと決めたわけじゃない。ただただ自然に、その選択を受け止めている自分がいるだけ。この文章を読んでいるあなたにも、そういう誰かがいるのでしょうか。
会いましょうと連絡してしまえば、きっと会えるのでしょう。連絡先も知っているし。だけど、そういうのを望んでいるわけじゃないんだよな。
こんな言葉を使うと大袈裟に聞こえるけれど、あの日の、記憶の中の彼女の言葉が、ふとしたときに私を救う。だから、心の柔らかい部分にしまって、いつでも取り出せるようにしています。そして短歌を詠むときに、思い出したりする。
元気にしているだろうか。別に、元気でなくてもいいけれど、健康に生きていたらいいな、と思う。宇宙葬のために、貯金、しているのだろうか。
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