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文章にも「表情」がある。

連休中、本を3冊読み終えた。
ジャンルが違えば、お話のつくり方も、文章のづづり方もまるで違う。

この文章好きだな〜というものもあれば、ちょっと読みづらいなと思うこともある。きっと人それぞれで、相性なのだろう。

途中で読むのをやめてしまいそうな本を、近頃は最後まで読もうと心がけている。速読することもあるのだが、なるべく時間が許すかぎり、一言一句に目を通して、文章の世界に浸りたい。

そうすれば、いつもと違う文章に、見たことのない風景に出会うことができる。一度味わうと、途中でめげそうになっても続けてみようと思える。


3冊を同時進行で読むのが、私のスタンダード。朝、昼、晩、寝る前、それにその日の気分や天気によって、手に取りたい文字が変わってくる。

数日ひらかない本も中には出てくる。読みたい、読みたいくない、の問題ではない。試しに読んでみても、今求めているのはこちらだ、と他の本をひらく。そう、今じゃないだけ。

お肌のターンオーバーみたいに、サイクルがある。その瞬間を静かに待つ。時が来れば、触れ合わなかった時間を感じさせないほど、すうっと馴染む。

焦らない。時間をかけて向き合う。



以下、備忘録です。

GW中、おともした本について。
私の主観的な「表情」順に並べてます。

◾️『そろそろいい歳というけれど』  ジェラシーくるみ (著)

朝の表情☀️
〜突き刺さるフレーズが目覚めにヒット!〜

本書でいう、とっくに”いい歳”は過ぎました。こんなことあったあった~と懐かしみながら、頷きながら読むのも楽しい。一番の魅力は、やはり著者の表現力。古めかしい言葉から、現代の流行までラインナップ豊富なボキャブラリー集。ジェラシーくるみさんだからこそ引き出せる、ギリギリの言葉選びが癖になる。圧倒的な国語力と毒の持ち主。こんなお友達いたら最高だなあって何故か親近感を抱いちゃうのも、戦略なのかしら、、。kindle unlimitedにて無料で読めました♪


◾️『何様』 朝井 リョウ (著)

午後の表情🚃
〜電車にゆられストーリーに心ゆられ〜

今更ですが、ようやく読みました。正直なことろ、、私にとって苦手な文章。物語も、登場人物が多く時系列が進んでいくのもあまり得意ではない。(浅井リョウさんファンの方申し訳ございません。)何度も読んでは、やめてを繰り返し、ようやくそのターンが来て、一気に読み終えることができた。特に最後の章は引き込まれたなあ。この本を通して、私が文章に求めているのは、物語性よりも、言い回しや表現の相性なのだ、とわかった。大きな気付きを得た出会いでした。


◾️『コーヒーにミルクを入れるような愛』 くどう れいん (著)

寝る前の表情🛌
〜明日もきっといい日になる、と眠りにつける〜

書店にて、タイトルと表紙に惹かれ、ついつい購入をしてしまった。『コーヒーにミルクを入れるような愛』、さらっとしてるようで、こんな愛なかなかない。お布団に入ってから読む、寝落ちしちゃってなかなか進まないのが現実。しかし、こちらのエッセイ、読めました。頭を悩ませる重みはないのに、眠気を誘わない強さがある。日常を描くとは、こういうことなのだと。明日もnote書きたいな、と思わせてくれる愛あふれる出会いでした。



お三方、素敵な景色をありがとう!




読む方にとって、ふさわしいタイミングや時間帯は変わってくるのでしょう。それもまた読書の奥深さで愉しみ。

引き続き、読んで書いて、読んで書く。


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