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ショッピン、グ〜👍【企画参加】

おっかいもの、おっかいもの🐰🐰♪
ウィンドウショッピングに、日用品の買い出し、爆買いに、あれこれ、、。

「ショッピング」にまつわるお話は数知れず。
良い思い出もあれば、思い出したくない、あの日のことまで、、みなさま色々あるのでは、と思います。


ということで、🛒🛍️🥕
今週も、珈琲次郎さんご夫妻の企画に参加をさせていただきます^^✨


お題は、「ショッピング」です。

ぜひみなさまも、ご参加くださいね~♪


______________________

「夫はいつも、決まって。」


夫はいつも、決まって、同じ服を着ている。
仕事着は、スーツを何着か着回しているが、休日はもっぱら同じ組み合わせで、制服化している。

スティーブ・ジョブズ系といえば、まあその枠に収まるのだろうが、特に興味がないというか、こだわりがないというか。


季節は夏。
お付き合いしていた当時、夫に聞いてみたことがある。

「⚪︎⚪︎さんは、いつも同じ服だね。」

夫は、いつも同じ組み合わせの服でデートに来ていた。とても似合っていたので、その発言には褒め言葉も含んでいた(はず)。

今思えば、結構ストレートに失礼なことを言ったなと思う。

「これと、もうワンセットしか、持ってないんだよね。」

恥ずかしがる様子もなく、夫は答えた。
確かに、週5で勤務をしていれば、休日は2日だけ。2日分の服があれば、間に合うわけである。
ふむふむ。

「似合ってるから、いいね。」

そう返した、ように記憶している。


季節は変わり、秋。

少し肌寒い日だった。夫は変わらず、夏の制服に、薄手のシャツを羽織っていた。

「冬服がないんだよね。」

夫が言った。冬服が、寿命を迎えた。穴が空いて、さすがに着るには、心苦しいという。

私たちは、初めて、一緒にデパートに行った。

「これ、⚪︎⚪︎さんに似合いそう。あ、これもいいね。」

「やっぱり、似合う〜!」

「じゃあ、これにする。(キリッ)」

なんの迷いもない。決断が早い。
必要に駆られれば、買わざるを得ない。逆に必要に駆られもしないと、買うに至らない。夫の買い物はそういうものだ。

紺色と青色が混ざった、暖かそうなセーター。
優しそうな夫の顔立ちに似合う、渾身の一枚。

お約束通り、私が選んだセーターが冬の制服となった。



時は過ぎ、冬。

「おでかけ行くよ〜」

休日のどちらかは、決まって一緒にお出かけをする。どれにしようかな、と服を選んでいると、夫はとうに身支度を済ませて、ダイニングの椅子で暇を持て余している。

夫の服装は、私が選んだ、あのセーター。あの頃と変わらず揺るがない。強いて言えば、セーターが夫に、よりしっくりしてきた、というのはある。

無意識的なのか、意識的なのか。
夫のセーターに合うように、私の冬服にも統一感が出てきた、ような気もする。


これから迎える、春。

夫の薄手のシャツに、穴が空いた。
近いうちに、一緒にデパートに行って、夫に似合う服を選ぶのだろう。

夫の春の制服を選ぶ、私たちのビッグでたいせつな、ショッピングイベント。



⬇️日々のお買い物エッセイです🥦🍆🍊🥩
よろしければ、あわせてどうぞ^^


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