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白露とサイプレス

時の流れの速さにやや驚きをかくせないのですが、気づけば9月も半ばを過ぎて折り返し。前回の処暑はとっくに終わり9/7から白露(はくろ)の節気に入っております。来週の秋分の日(9/23)の前日までです。

日中の残暑はあるものの、時折涼しい風が吹いたり、朝晩には冷えて半袖では肌寒かったり、夏も終わりか〜としみじみしてしまう頃。

そう先日朝窓を開けたら、なんだかいつもと空気の匂いが違う。
「!」
「この匂いは…!!」
と思ってその後外に行くとやっぱりいた金木犀。

なんだか切ないけれど幸せな香り。娘は「なんかノリの匂いがする〜」と言っていましたが。。

そんな夏の終わりの節気ですが、前回の処暑の記事でもお話しした通り、引き続き【肺と大腸】がこの時期要の臓器です。

湿度が下がり過ごしやすいですが、同時に乾燥もやってきます。保湿・加湿の潤いケアは乾燥しきってからではなく今からがとっても大事◎

そして【肺と大腸】が弱まる、不調になると現れる感情が「悲しみ・メソメソ」
夏の終わりってなんだか切ない気持ちになりますが、「悲しみ・メソメソ」があまりに続いてしまう、抜け出せない、という時はただの夏の終わりの寂しさではなく【肺と大腸】が弱っているのかもしれませんので点検が必要です。

この時期オススメの精油

そしてこの時期嗅いでいただきたい精油が

サイプレス/学名 Cupressus sempervirens

古くからヨーロッパでは「死、悲しみ、再生、慰め」といった意味合いで神木として位置付けられてきた針葉樹で、ギリシャ神話などでも時折登場します。

日本でいうヒノキのような存在で、丈夫な性質で抗菌・防虫作用があることから建材として使用されるなどヨーロッパの人々の暮らしに根付いてきた木材。

空に向かってまっすぐ高く伸びる様子はややクールで無骨な印象を受けますが、香りも近いイメージで、力強く、甘さのないクールな香り。
そのすっきりとした香りから、男性用香水などに使われることもあります。

働きとしては抗菌、抗感染、デオドラント、神経強壮などなどがあげられますが、中でも意外に感じるのは「女性ホルモン調整作用」を持っていること。

そう女性ホルモン調整の働きをしてくれる精油と言えば「ローズオットー」や「ゼラニウム」「クラリセージ」など華やかな女性らしいイメージの植物が多い中で、サイプレスは異質な雰囲気を個人的に感じています。

そのため「お花の香りが苦手…強い香りが苦手…でもホルモンバランスをケアしたい。」そんな方にはぜひサイプレスをおすすめしたいです。またはローズやゼラニウムといった華やかな香りとブレンドしてあげることでとても良いバランスに。サイプレスが全体をすっきりとまとめあげてくれるため、ブレンド使いにもおすすめです。

「死と再生」をメッセージに持つサイプレスは「変化を受け入れて流していく、新しいステージに向かう」ことをサポートしてくれます。
程度の差はあれ誰にとっても「別れ」や「終わり」は寂しさを感じるもの。季節もまさに「陽」の時を終え、「陰」の時に入っていく今をサポートする香りとして携えたい精油です。

次回秋分の頃に。


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