酔っ払いのカード対決
何ヶ月ぶりで相棒とお酒を飲んだ。
ずっと願掛け禁酒していたけれど、先週の金曜日についに禁酒を破ってしまった。破った理由は、願掛け本来の目標は未達だが、今期の会社の数字にある程度めどがついたことと、相棒の言葉が決め手となった。
「もう、個人的にやれる事は充分やったじゃん。これ以上は、願掛けと言うより、ただの我慢だと思うよ。いいじゃないのかな〜もう、お酒飲んでも」
「だ・だよね・・・・・良し!飲もう!」
今までの願掛け禁酒は何だったのだろうって思う程一瞬で解禁となった。
それからは行動が素早く、あっという間にショッピングモールで、ツマミにお肉を買って夕方には社内バーベキューが始まった。お酒を我慢していた分の欲望が一気に爆発しそうになったが、なんとか最初は抑えながら飲むことに成功した。
が、時間が進むにつれて、飲むペースが徐々に速くなっていく。気がつけばいつもの酔っ払いになっていた。もうこれ以上速いペースで飲むとやばい気がしたので、ここで私は秘密兵器を出した。
その秘密兵器は・・・トランプ
二人で飲んでも一度もやったことはないトランプをここで投入すると、一気に飲むペースは遅くなった。そして、このトランプである程度何でも出来る相棒が得意ではないゲームを発見した。
それが、カードゲームのスピードと神経衰弱だった。特に神経衰弱では、余程負けたくなかったのだと思う。普段では考えられない姑息な手を使ってきたのだ。酔わない状態での神経衰弱なら多分私は相棒に勝てないだろうが、今回は酔っ払い同士の神経衰弱だから私にも勝機があった。今回は勝機に加え勘がさえまくり、カードをめくる度に数字が揃った。どんどん姑息な手をしてくる相棒だったが、ついに私が勝ち越すと悔しさのあまりに相棒は言った。
「七並べなら絶対に負けない」
「おお~じゃあ~勝負するか?」と言うと、
「二人で七並べじゃ面白くないから勝負しない」ときっぱり断ってきた。
流石の私もそこは冷静になり、確かに酔っ払いながらでも、二人で七並べは面白くないなと思い勝負はやめた。やめた途端に妻からの連絡がけたたましく来た。
「いつまで飲んでいるの?」
「時間守れ!」
毎度の事ながら、妻からのメールでサァ~と酔いがさめていく。後片付けして帰らなければと我に返って急いで家に帰った。
そして翌日
お酒を飲むとこうなるということを更に実感した。
体重がどど~んと増えていた。お酒を飲んでいない時とは比べようもない位に一気に体重が増えていた。恐るべしお酒パワー。
でも、今回は二日酔いにならなかっただけでも復帰戦としては良い出来だったと思いたい。
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