家庭でする戦争の話
Hello, みろろんです。
原爆投下から「歴史授業」について考えてみました。
本当はもっと早くに投稿したかったのですが、
いろいろ考えることが多く、今になりました。
長文ですが、イギリスで感じる歴史教育についてです。
先日、広島で活動されている方と
お話しました。
私は中学の修学旅行で広島に
行ったことがあります。
その時に原子爆弾の被爆者の
お話をきいたり、いろいろ
勉強したのですが、
まさか私がそれをイギリス人に
伝えることになるとは思っても
いませんでした。
私が「広島人」に会ったのは大学のとき。
同級生に広島出身の人がいました。
私は「ぴらちゃん」(男性です)と
呼んでいたのですが、とってもシャイで
私がいくら広島弁教えてーと言っても
うんとは言ってくれませんでした。
その後、高校で勤務したときに
同僚に広島出身の方がいました。
女子高でけっこう校則が厳しい
学校だったのですが、その方は
髪を染めて、パーマ。お化粧も。
モデルのようにスタイルもよい人でした。
その人は「数学の先生!」
私は最初に参加した職員会議の時に
どこに座ろうか悩んでいたとき、
ニコっと笑ってくれ、隣にどうぞ!
と言われたところからお近づきになりました。
「あんたらなー・・・じゃけん」
とバンバン方言で指導し、
そんなサバサバした性格の彼女がいて、
本当に仕事が楽しかったです。
さらにその後、高校時代の恩師が広島にいる
ということで遊びにいって、ますます
広島が好きになりました。
(お好み焼き好きです!)
イギリスに行ってから、よかったことの
一つにいろいろな出身の日本人と
出会えることがあります。
ママ友として知り合った広島出身の
彼女もパワフル。
シングルマザー(イギリスで、ですよ!?)
としてバリバリ仕事をされています。
ここで、原爆についてに戻りますね。
私はイギリス人の曖昧な歴史認識について
ショックを受けたことがあります。
アメリカでは原爆を使用したことについて
肯定的に考えるように
「教育」されているようです。
イギリスではどうでしょうか?
イギリスに限らず、「歴史教育」は本当に
難しいと思います。事実はありますが、
その背景には「感情や立場」が絡んでおり、
湾曲して伝えられしまう可能性が
「文学の読解」よりも高いように思います。
第2次世界大戦はイギリスにとっても
大事な歴史です。ドイツからの空爆や、
世界中(植民地が至る所にあったため)に
兵士を派遣したりと自国を守るだけでなく、
いろいろなことに巻き込まれました。
直接日本軍と戦った人もたくさんいます。
主にイギリスでは中学校で学習するようですが、
(高校は選択のため)
日本は敵だった、という認識です。
そして原爆自体はイギリスも同意しているので
「悪いことをした」とは思っていません。
ただ、自分ではは手を下していないので、
アメリカが落とした、で終わっているのですが、
ずいぶん前の教育雑誌に原爆投下が1度、
ということなのか、単数形で書かれていたので、
私は長崎を含めて2回です!
複数形にしてください!と雑誌社に抗議文を
書いたほど、あまり知られていません。
一方で、歴史チャンネルなどでは、
日本軍の作戦や、実際の映像を
しかもカラー版を放送していたりして、
私がイギリスに来てからは日本史よりも
勉強した気になるほど、いろいろな
「事実」を知ることができました。
本当にすべての日本人に観ていただきたい映像ばかりです。
そして、今年もハズの誕生日である8月9日を迎え、
実際戦争を経験した祖父母から実際の
経験談を聞くことができた最後の世代として、
子供たちに戦争の話をし、
Netflixで観ることができたドキュメンタリーを
観るように勧めました。
子供からは逆に
「これ知らないの?Dunkirk evacuationの
映画もあるから観て」と宿題が!
2017年に公開された映画Dunkirkを
観るように言われてしまい、
夏休み旅行中に観た私です。
子どもたちなりにいろいろ考えて、
私より先を考えていることが多いな、
と感じています。
子どもたちは「過去にこういうことがあった。今は違う」
と、きちんと認識しています。
これもイギリスで教育を受けているから
なのでしょうか? 下の子はまだまだ
そういうことには疎いので、
個人差なのかな、とも思ったり。
親として伝えていけることは
できる限り続けていきたいと思っています。
そういえば、家族で旅行したときに
長崎の友人宅に止めていただきました。
子供たちと爆心地記念碑に行き、
次に資料館と思ったら・・・
休館日!だったことを思い出しました。
いつか一緒に行きたいな、とか、
自分で選んでいってほしいなと願っています。
よろしければサポートをお願いします。サポートしていただければ、現教員、学校に苦手意識のある生徒さんへの支援に使わせていただきたいです。