日本人女性のメンタル不調は「貧血」から来る
ダブルケアをになう人はどんな人が多いと思いますか?
30代後半から40代前半の、女性がダブルケアラーになるということが調査結果で分かっています。
ダブルケアをしていると心身ともに疲弊していきます。
それの原因に「貧血」があるとしたら?
日本人女性の約40%は貧血
日本人女性の約40%、20代~40代女性に限定すると約65%が「貧血」「かくれ貧血」と言われています。
貧血とは?
貧血には何種類かありますが、女性がなりやすいのは鉄欠乏性貧血、つまり鉄が不足してなる貧血です。貧血はヘモグロビンという値が低いと貧血と判断されます。
ヘモグロビンは赤血球の中にある酸素を運ぶタンパク質です。成人女性の正常値は15.2~11.3g/dlで、貧血は11.4g/dl以下と言われています。
ヘモグロビンが低いと、酸素を身体の隅々まで運べなくなるため、頭がぼーっとしたり、めまいがしたり、息切れをしたりという症状が現れます。
かくれ貧血とは、ヘモグロビン値が正常にも関わらずフェリチンの値が低い状態です。
フェリチンとは?
フェリチンという言葉を知っていますか?
医療従事者でも知らない言葉かもしれません。
通常の血液検査では取らないデータです。
フェリチンとは鉄を身体に貯めるため機能を持ったタンパク質です。ヘモグロビンは財布のお金、フェリチンは銀行口座と言われています。
お財布の中にお金が入っていたとしても、銀行口座にほとんどお金が入っていなかったどうでしょうか。ヘモグロビン値が正常でも、フェリチンの値が低いと身体はカツカツの鉄でやりくりをしなければなりません。何かの拍子にすぐに症状が出てしまいます。
女性であれば生理で出血するため鉄が不足しやすいです。スポーツをしている人もそうです。エネルギーを作り出すのに鉄が必要な上に、足の裏で赤血球がつぶれます。無月経で悩んでいるマラソン選手や陸上選手も多いです。
また子どもも成長するために鉄が欠かせないため、鉄不足になりやすいと言われています。
鉄が不足するとミトコンドリアでエネルギーが作れなくなる
ミトコンドリアは人間の37兆個の細胞の中にあります。三大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)と酵素、ビタミン、マグネシウム、鉄などを材料にATPというエネルギーを作りだします。
ここで鉄が不足すると、ATPをたくさん作り出すことが出来なくなります。
必要なエネルギーが不足するとどうなるでしょう?
疲れやすくなったり、元気が無くなったりします。イライラして落ち着きが無かったり、ぼーっとしてしまい集中出来ないこともあります。勉強や仕事にも大きな影響があります。
中にはうつ病やADHDと診断される人も少なくありません。
どんなアプローチでも良いから栄養を取る
西洋医学的なアプローチの場合は、プロテインや鉄剤やビタミン剤などをサプリから取るように言われると思います。
東洋医学的なアプローチの場合は、血(けつ)を補うものを取るよう推奨されると思います。例えばレバーやほうれん草、黒きくらげなど補血の作用がある食材です。
お子さんを産んで貧血になった女性で薬膳の実践だけで貧血を改善した人もいます。
ほとんどの女性はかくれ貧血か貧血です。中医学的に言うと血虚(けっきょ)という状態です。
身体は素直です。人によってはすぐに反応してくれて、調子が良くなっていくかもしれません。
西洋医学か東洋医学か、どのように身体にアプローチするかはご自身でピンとくる方で良いと思います。身体の声を聴きながら、不足している血を補ってあげてください。
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