山の写真

原風景

この国の人々が台地や丘陵での生活から平地へ移動してきたのは、縄文海進がピークを過ぎた後でだいたい5000年程前くらいなのか?どうなんだろうか。

その後1500年くらい経過した頃だろうか。規模が小さいながらも稲作が始まったのではないかと言われている。

それが正しければ、水田稲作が本格化してから現在までの年月。それより長い時間を、台地や丘陵で生活してきたと言える。ざっくり簡単に言うと。
食べ物の煮炊き、保管などをするための土器があらわれる前、岩宿時代とも言われる縄文以前の時代は、もちろん定住ではない。

人の精神性は原風景と無縁ではあるまい。
いたって個人的に、日本人の原風景は田園風景だとは言い切れないと思っている。
それよりもっと前の、決して安寧では無い風景が、途方もないほど長く暮らしを支えてきたからだ。文化文明は、この過程の中で育まれた。
DNAが思い起こさせると言う意味での原風景がそこにはある。

この国の山々を思い出して欲しい。
芸術にまで昇華した「わびさび」と言う美意識や、昔語りにあらわれる「物の怪」など、平地に住まなかった古の人々が見たであろう風景にフィットするとは、的外れだろうか。

平地に住み、水田稲作が始まりムラと言う支配体制ができた後も、比較的それ以前の精神性を受け継いできたのがこの国の人々だと思う。良いも悪いもない。
何度か言っているので詳しくは書かない。興味のある人は調べてほしい←


わたしは山と海がどちらも大好きた。
そしてとてつもなく怖くもある。畏怖といった方がいいかもしれない。
そして、あぁわたしは日本人だなと思う。

そういった事を度々思い起こさせてくれるのが、sideさんの「旅に生きる」だ。
わたしの感じることと、直接内容は関係ないし、視点はもちろん違うでしょう 笑笑
でもね、毎度迫力がある。
そして強烈に感じることがある……

わたし達は、想像以上に日本人の精神性を持ったまま生きていくのだろうと。


#エッセイ #縄文 #原風景 #sideさん #縄文海進

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