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ものさし

何故日本の子守唄は物悲しいのだろう。
子供の頃、寂しくなるので子守唄が好きではなかった。

孫の子守唄は反町隆史さんの「POISON」だそうだ。
赤ちゃんの泣きやみ動画と同じく、泣きやみ効果があるそうで、これを聴かせると眠ってしまうらしい。
そういった波長が出ているのだろう。

早いもので、年末には一歳になる。
その前に哀しくも水子になってしまった命をも背負って、娘は大切に育てていくだろう。

子供のいる家庭の主婦になりたいと言っていた上の娘は、障がいで恐らく子供を授かる事ができない。

子育てしていた遥か昔に、わたしは何を願い、どんな子守唄を聴かせてきたのだろうかと時々思う。

三人の我が子は皆大切な命だ。
本当に人それぞれの生き様がある。
いったいどんなものさしで計れば、「普通」などと言う結果が出るのだろう。

今思うのは、皆がつつがなく暮らしてくれたらと、ただそれだけだ。

それ以外に望む何があるというのか。
ただそれも、わたしがこの歳になったからだとちゃんとわかっている。



※この記事の表紙はKAZさんのイラストです。
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#エッセイ #随想 #普通

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