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吉田 翠*詩文*
2017年12月26日 18:10
《白と黒の連作 白》雪の似合う人がいる 寒さに震えることもなく愛おしいものに触れたくて雪の中に身体を預けているかのように そこにどんな物語が見えているのでしょう ポリアフが手招きをする一緒にこの物語を見てみましょうと そこにあるのは凍えない暖かな雪 結晶のひとつひとつが自分だけの物語を語る それはわたしの物語だと静かに囁きながら 奏でるものは孤独と歓び
2018年1月5日 18:18
《白と黒の連作 黒》目を閉じる不確かな余韻を秘めた美しい黒目をこらすと映る満点の輝き腕を差し出しその中に横たわる時ハラハラと伝わり落ちる懇願の雫がまたひとつ輝きを放つわたしだけの万華鏡のカケラわたしは美しい黒の中にいるのでしょう閉じた目を開いた時見慣れた風景がそこにあるから安堵の衣に包まれてまたカケラを探しに行くのでしょう不確かな余韻