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2024年4月の記事一覧

詩 日、晴る

詩 日、晴る

梢でゆれる
目覚めたばかりの若葉

巣作りの場所を決める前の
いっときを遊ぶように
近くをいったりきたの雲雀が
それをつつく

遠く離れた水のせせらぎ
匂いを絡めた風の道
本当に
うららかとは
そこに居る者のこころが見聞きし
映り込んだ絵図に相違なく

春の雲雀

やがて
子のひとり立ちを見送るのは

日、晴る時



ひばりは雲雀と書きますが、「ひばり」の語源は「日晴る」との事。
良く晴れた空

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詩 花の吹雪く下で

詩 花の吹雪く下で

桜の枝先につくほどけた花びらに
去年の花を思い出す
風の揺らぎ
いくらか水を含んだ空気の重さ
霞の切れ切れからのぞく空の色
ヒダにしまった傷のいたわり
こうしてそれらを引き連れて
来る年来る年にやってくる
積み重なった去年の花

桜の枝先につくほどけた花びらに
思いもつかない次の年の花

しばし時が止まる

ひとひらふたひら
ほどけゆく桜の木の下で
わたしはいつかの

吹雪く花の中に身を預けた

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