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2023年7月の記事一覧
詩 雨だれを数える日々に
野辺へと向かう身に施す
ひとさしの紅
見送る側を慰めるとも言う
引かれる色は無念の赤
掃き出しの障子を開ける
しっぽりと
濡れたブルーグレーの空の下
仮のお宿も見つからないか
ちいさな雀が
木々の間を行ったり来たり
単衣の合わせを固く閉じて
押し留めた情の絡みは
どこまで待っても無縁仏
軒下の紫陽花が揺れる
わたしは雨だれをひとつ
またひとつと数えた
*
前回の句会に寄せた句に書いた詩な
野辺へと向かう身に施す
ひとさしの紅
見送る側を慰めるとも言う
引かれる色は無念の赤
掃き出しの障子を開ける
しっぽりと
濡れたブルーグレーの空の下
仮のお宿も見つからないか
ちいさな雀が
木々の間を行ったり来たり
単衣の合わせを固く閉じて
押し留めた情の絡みは
どこまで待っても無縁仏
軒下の紫陽花が揺れる
わたしは雨だれをひとつ
またひとつと数えた
*
前回の句会に寄せた句に書いた詩な