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2022年1月の記事一覧

詩 群青

詩 群青



群青思いを馳せることすらできない古に
牙を収めた獣を
一匹の「人間」と名付けたのは
誰なのか

康寧の闇を破り
繰り返し訪れる東雲を
再び迎え入れる空を今日も仰ぐ

小さくなった人間の
ひとりひとりが持つ不完全な祈りに
もしも神なるものがいるのであれば
この大地に住まう何から守るのだと
問いただすだろうか

安らぎたいのだと
ただそれだけなのだと
願うこの身に

群青の空よ
答えてはくれまいか

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