フォローしませんか?
シェア
吉田 翠*詩文*
2021年5月23日 18:11
「呪術」というと、どんなイメージが浮かぶだろうか。鉢巻に蝋燭を差し込んで藁人形を持った血走る目の老女…… とか。確かにそれ「も」あるが、しかし。話は少し飛ぶ。ついこの前までは桜を指差して歩く人がたくさんいた場所が今、圧倒的な静に包まれ、青々とした葉に覆われた桜の老木が悠然と立つ。以前書いた「老木」という詩は、ただそれだけを描写したもの。何度も何度も目にしてきたこの光景に、強い力、生命力
2021年5月11日 12:35
これだけの愛憎劇が目の前にあれば、思う事を伏せ字のように忍ばせて長い物語にしたためたとしても不思議では無いのだろう。源氏物語である。カルチャースクールで古典を教えていらっしゃる長谷川美智子さんが、現在面白い講義のnoteをアップされている。このタイトルである。惹かれない訳が無い。源氏物語の作者紫式部は、一条帝の皇后藤原彰子に仕えた人だ。この時、宮中は一帝ニ后と言う前代未聞の状態にあ