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最後までぎこちない

最近、私はふたつのものを卒業した。


ひとつは昨年の10月に入学したお笑いの養成所。

10/2に卒業ライブという名の査定ライブがあり、人生で一番「人生かけてるな〜」と思いながらその日に臨んだ。

査定ライブとはその名の通り、事務所に所属できるかどうかを決めるライブのことで、ネタと平場(MC)を見て判断されるそう。(普段の授業態度も含まれているのかしら…?)


もうここまできたらやれることをやるしかない!とは思っているものの、いざ本番、あんなに心血注いで作ったネタも、あまりにも笑い声がなさすぎてさすがにきつかった。

やることはやった。飛ばしたわけでもない。が、ネタ順終わった瞬間に「あ、オワッタ、、、」と思った。


そしてその後にMCで1組ずつ呼ばれて特技などの自己アピールをする時間が設けられているのだけれど、私はネタよりも100倍平場が苦手。

ギリギリまでずっとどんな立ち振舞をしたらいいか、決めきれずに時間が来てしまった。平場ほど「人生は選択の連続」という言葉を感じる時はない。ミスは命取りになる訳だから。こういうとき、ピンじゃなくてコンビがよかったなぁと強く思う。

泣いても笑ってもしかたない。もう泣く未来しか見えないがやるしかない。くそっ、もういっそのこと泣いたまま出てやらァ!!!

撃沈。

体感30分くらいの長さでした。早く終わってくれ〜〜〜と思ってましたすみません。


この日ほど心身共にというか、脳みそと心臓をフル稼働させた日はなかったと思う。

授業2本とライブ。アメトーク形式のトーク40分にアドリブコントの授業。アドリブコントのテーマを引くときに、1番来るな来るなと思っていた「パリピ」を引いてしまい、まじでしんどかった。パリピはやるもんでねぇ。最後の最後にめちゃダサパリピを披露。ちーーん。正直ライブ前に結構疲れてました。(言い訳)

無事にとは言えないが、長くて儚い一日が終わったのでした。


正直この日は卒業を感じられるほど余韻に浸る余裕が心身共になかったけれど、その前の週だったかな、今日で最後の授業か〜とか最後のネタ見せか〜と思った瞬間にめちゃめちゃ寂しくて涙が出そうだった。

中々伝える機会がないので(というか絶対ないので)ここでひっそり書いておく。私みんなのことみんなが思ってる以上に好きなのよ〜〜〜(シラフ)

コミュ力が驚くほど低いので積極的に話しかけたりいい感じに距離感詰められなかったのだけれど、心のなかでいつも仲良くなりたい気持ちはあったのです。(怖)面白いし色々スキル高いし。みんな怖くなるくらいポテンシャル高い。時に自己肯定感がなくなるほどに。

あーーもう行かなくなるんだなーーー。また会えたらいいな。



そしてもうひとつの卒業は、本日、新卒から2年半勤めていた会社を退職。

文字通り、死ぬほど嫌だった、死ぬほど行きなくなかった仕事なのだが、後悔をしてない訳でないけど後悔はしていない。(どっち)

良くも悪くもいろんな人に出会ったしこんなにも人を怒らせた経験はないしこんなダメ人間だったんだって気付けたし、話しだしたらキリがないのですが辛いことを笑いに変えられたらいいなという気持ちは、確実にここでの経験がなかったら思ってなかったかもしれない。

しんどくなかったら、2019年のM-1にあれほど見入ることもなかったかもしれない。ということは和牛さんの魅力には気付かず、漫才の奥深さも知らず、なんとなく見る程度のお笑いという位置づけで終わってたかもしれない。ましてや養成所なんか入るわけがない。

愚痴や文句は山程言ったけど、本当に感謝してます。そう思えるとは、ちゃんと大人になったな〜と思います。


今日は有給消化最後の日。つまりは最後の在籍日。

事務所に挨拶に行き、とても短い挨拶とお菓子を渡して帰ってきた。

思っていることのどのくらいが伝わったのか分からなくて怖いくらい短い滞在時間だった。どうか届いてくれてるといいのですが…。

みんなの前で挨拶した他に、個別で一言くらい伝えたかったが、なんかもうどうしていいかわからんくらい静かだったので萎縮して帰ってきてしまった。

最後までちゃんと不器用でちゃんとポンコツで終わった。

これから先もまた同じような苦労と直面するのだと思うが、どうするのが正解なのでしょうか。ずっとこれはいやだよさすがに。


ひとりだけ、お母さんみたいな存在のパートさんがいるのですが、その方が別れ際、泣きそうになってるのを見てぐっと来てしまった。自分で言うのもアレですが、愛されてたんだなぁと。

みんなの前で挨拶してる時も感動とかではないはずなのだが(え)、なんかこみ上げてきてしまった。声が震えてしまってあまり声を出せなかった。ま、ネタ見せじゃないからいいか。


同時に全部手元から離れることになって私今後どうしたらいいのってまじで思ってます。こわいな。


有終の美とか終わりよければ全てよしなどという言葉がありますが、どれもこれも終わり方下手すぎる私ってなんなんよ。

ま、ちょっとくらい下手な方が心残りも相まって忘れないのかも、なんつって。




お気づきかもしれませんが、このnoteは言い訳です。言ってないとやってらんないんです情けない奴なんです。基本的にうまくいかなかったことばかり書いてるでしょ。そういうことです。これからどうなるかわかりません。どうなりたいかを考えるよりどうなっていくんだろうという、めちゃめちゃ運任せな考え。流されて生きすぎやろ。あーやばい、久々に書いて終わり方分からなくなってきた。


文章でも終わり方下手過ぎるんかい、もうええわ。



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