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水につかってしまった本はどうすればいいの?

令和6年の能登半島地震では津波などの水害がありました。あるいは、家屋が倒壊して家の中のものが水浸しになることもあります。
最近は全国で水害が起きることが多いです。
そんな時に、重要な本や資料が被害にあった場合の対処法をお話しします。

この記事は、私自身も水害の際に祖父の形見である「御首題帳」が被害にあってしまいました。

実際に水害にあった本。薄い和紙のためくっついて開かない状態。

こんな時どうすればよいのか?
紙と印刷のプロとして、皆さんに対処法を共有したいと思います。

本や資料が水害にあった場合、まずは「水で洗い流して」ください。泥などをきれいに落とし、綺麗な水で洗い流します。

その後、ジップロックに入れて蓋をせずに本を立てた状態で「冷凍」してください。できるだけ早く行うことが大切です!

冷凍することでカビなどを防ぎ、本を保存することができます。そして、適切な時に復元の依頼をしましょう!

私の場合はこれで完全に復元していただきました。やはり冷凍をしていたことが判断としてすごく良かったということでした。

この状態のものを一度フリーズドライのような形で完全に水分を飛ばしてから作業に入るそうです。冷凍することでそのままの状態をキープすることが重要です。

※一般論であり、100%助かるわけではありません。本の状態や紙質によっても助かる確率は変わりますが、まずは冷凍を行うことをお勧めします。

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