自分の好きをみつけよう。コツはニヤニヤしちゃう事。【メンタル編】
自分の好きな事をみつけようって、これもまた巷ではよく言われること。HSPで幼少期に緊張感ある家庭に育って自己肯定感が地を這っている私もそんな自分をなんとかしようとして、山ほど心理学や自分探し的な本を読み、講演会や講座に行き、自分を知ろう、自分の好きを探そうと努力してきました。
最近、あー私の好きって、これなん? こんなんでいいの? ってやっとわかってきました。以前は、趣味とか好きってこうだろっていう思いこみや無意識に人に言えるようなものをリストアップしていました。そうじゃなかった、もっとくだらない力の抜けたものでいいんだと気づいたので、今日はそのことをシェアします。
まず、なんで自分の好きを見つけるといいのか?っていうと、私なりにいいと思う理由は二つ。ストレスを軽減できるのと依存症の克服の助けになること。
現代を生きてれば、誰しもストレスを感じていると思うけど、HSPで繊細な人っていうのは、生きているだけでストレスフル。頭の中にいつもぐるぐる思考がまわって脳が過活動しているし、そのせいで不安や緊張に苛まれている。感覚過敏で物理的な刺激にも弱い。人と会えば、人の気持ちや感情に共感しちゃったり、もらっちゃったりしちゃう。感情と感性が繊細で過敏で、疲れちゃう。
だけど、逆に言うとその豊かで繊細な感性にカチッとはまる好きを見つけると、自分を元気にする効果は計り知れない。
そして、HSPな人は脳の思考を止めるため、疲れた自分を癒したいために色々な依存症になっている人も多いんじゃないかと思う。かくいう私もポテトチップと甘味とスマホ依存を患っていた。今は、ポテトチップ依存は卒業して、甘味とスマホはまだある。私がポテトチップ依存から抜け出したのは、自分の好きを見つけたからです。ポテトチップが私を癒して満たしてくれた部分を、新たに発見した好きな事が肩代わりしてくれています。
本当の好きって、自分の心の奥にカチッとパズルのピースのように、歯車があうようにはまるものです。
やましたひでこさんの断捨離の番組を見ていたときに、断捨離が終わった出演者の方が、こんなことを言っていました。
「本当は歴史的な建造物が好きで、レリーフとか見るとにやにやしちゃうの」(ちょっとセリフはうろ覚えです。こんなかんじの内容だったかと)
その出演者の方は断捨離を進めていくうちに、かつての自分の好きだったことを思い出したそうで、本当に楽しそうにかつての遺跡を訪ねていた自分の写真や、レリーフの資料を眺めていました。
そっかー、自分の本当の好きって、人に理解されなくても、きっとこうして顔がにやけちゃうようなことなんだろうな、となんだか腑に落ちました。
それから、見つけた自分の好きは、『空や海や花や木などの自然の風景の写真を撮る』ということ。
え? そんな趣味持っている人たくさんいるよね?って思いますよね。
でも、自覚していないし、積極的にしていない。むしろ、家族で出かけたり、旅行に行って、人より風景を撮りたくなる自分を人として駄目だと責めていました。
でも、自分の撮った写真を見返してみたら、たくさんの家族写真の合間、合間に空や海や花や木の写真がぽつりぽつりとある。自覚していなくても、自分が否定したって、やっぱり湧いてくる気持ちは止められないんだなーと思いました。
大抵の人は、スマホやPCの待ち受けは子どもやペットなのに、私の待ち受けは海や空の写真。もちろん、子どもや家族は大事だけど、よく目に入るところにはお気に入りの空や海の写真があってほしい。
それに、私ごときがよくある風景の写真を撮ったところでどうだ?って気持ちもありました。それなら、趣味としては”綺麗な風景の写真集を眺める”とか"有名なフォトグラファーの写真展を見に行く"でいいわけですよね。
写真を勉強したこともないど素人が、よくある風景を撮る。それにどんな意味があるの?
きっと意味なんていらない。なんでかわかんないけど、自分の心の奥から湧いてくる気持ちを否定しちゃいけない。
気づいてから、散歩中に花や空を撮ったり、花が咲くスポットを探して写真を撮るためだけに出かけるようになりました。そして、その写真を眺めてにやにやする日々。
花の写真を見てうっとりしていたら、
「なぜ花の写真を見てにやにやしてるの……?」
と夫に言われました。ですよねー。風景の写真を見て、にやにやしてるっておかしいよね。でも、自然とそうなる。わー可愛い。わー綺麗。たぶん、赤ちゃんや動物を可愛いって思うのと近い気持ち。テンションが上がる。癒される。
ママ友に言ったらおそらく
「………へーそうなんだ。そういえばさー駅の近くに新しいパン屋できたよね」
って反応されると思います。
で?ってつっこみたくなるよね。
風景の写真……意識高い系とかそういう系かな?とか。なんとも言えないこのかんじ。突っ込みどころも面白さも、話を広げられる要素もゼロ。
でも、それでいいんです。人に言ったら「で?」っていわれるものでも自分の心にカチっとはまって栄養が補給されるものならなんでも。
自分の好きってわからないなって思っても大丈夫。
まずは自分の好きなことはなにかな?って自分に投げかけてみたら、ちゃんと自分の心から答えが返ってくるから。
ただそれは、すごく繊細で小さいものかもしれない。当たり前で見過ごしているものかもしれない。ささやかなものでもカチッとはまるものをみつけると、自分の心がすごく満たされるから。
自分がにまにま、にやにやしちゃうもの。
人から見たら、大したことなくても、誇れないものでも大丈夫。
もし、自分の好きって事がいまいちしっくりしていなかったら、そんな観点も追加して探してみるといいかもしれません。
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