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姑の愚痴や悪口を聞くときは赤べこになろう【メンタル編】
HSPや繊細な気質を持つ人にとって、愚痴や人の悪口を聞くだけでぐったりする人も多いですよね。
私自身の感覚ではきっと繊細人は境界線が薄い、もしくはない。自分の心とか精神とかエネルギーっていう中身を普通の人は覆う壁や鎧のような境界線がある。境界線のある人はあまり他人からのエネルギーや感情に揺らされることはない。ふーん、そうなんだって軽く受け取れる。でも、繊細人は相手の感情やエネルギーを自分の柔らかい内面にもろに食らってしまう。だから、相手がネガティブなものや黒く渦巻くものをぶん投げてくると、喰らうメンタルダメージは計り知れない。
だから、愚痴や人の悪口っていう人のドロドロした部分を煮詰めたものは繊細人にとって避けたいもの。それでも、子持ち主婦はこいつを避けて通れない。ママ友社会でも、パートでも、町内会でも、姑をはじめとした親戚も、なぜかみんな愚痴や人の悪口が好きですよね。それで、円滑にコミュニケーションを図っている節すらある。
避けて通れないなら、なんとかするしかない。今日は、愚痴や悪口を垂れられた体験談と試行錯誤のすえに考え出した私なりの対策を2つご紹介します。
対策と言っても、相手を叩きのめして撃退するオフェンス的なものではなく、自分の心を少しでも守るディフェンス的なものです。
私の姑は、朗らかで優しくて、コミュ力満点の笑顔の素敵なおばあちゃんです。が、ご多分に漏れず愚痴や身近な人のゴシップが大好き。
口が堅い常識人なので、その矛先はどこへゆくのか?
というわけで選出されるのは、コミュ力0で、口の堅い(言う相手がいないだけとも言う)嫁。
この年代にありがちなのだが、姑に苦労し、病気や介護の補助をし、夫は仕事人間。堆積された恨みつらみはすごいものがある。
「ここだけの話なんだけどね……」「みどりねこちゃんにしか言わないんだけど……」
からはじまる、姑(舅の母)や夫(舅)の愚痴や悪口、町内や親戚のゴジップ。
ぶっちゃけ、私にしか言わないなら、もう誰にも言わずにそのままお腹に納めておいてほしい。でも、その自分の中にぐるぐる渦巻いて煮詰めてドロドロになったものをどこかへ吐き出したいのだろう。
私は、HSPな上に共感力もあるエンパスで、緊張感ある家庭に育ったという後発的な要因があるという三重苦を抱えていて、空気読み力は120パーセントある。私もお腹は真っ黒だが、ビビりな空気読みなため、文句も言えずそれを聞くしかない。
姑の姑(舅の母)や夫(舅)の愚痴や悪口は、時代もあって、本当に苦労して、本当に大変だったんだろうなと思えるものだ。聞くも涙、語るも涙の物語。
でも、リアルで妙におどろおどろしくて怨念すら籠っている話を聞いていると、本当に疲れる。姑の中で熟成された恨みのどろどろのエネルギーに自分まで真っ黒に染まってしまう感覚がある。
さらに、姑の愚痴を聞いていると、かつて幼少期に延々と母の実母や家族への愚痴を聞かされるという母の感情のゴミ箱扱いをされていた経験が蘇ってきて、怒りすらわいてきてしまう。
姑の負のエネルギーと自分の過去の闇との両方に参ってしまうのだ。
結婚して、上の子が3歳くらいになるまではそれはそれは真剣に聞いていた。そのころはヨガをしていてヨガの哲学も勉強していて善良であろうとしていたのだ。きちんと人の話を聞かなければと、真剣に聞き、相槌を打っていた。
そして、ちゃんと聞いてくれる愚痴聞き相手として、またさらに呪詛を吹き込まれるという地獄の無限ループにはまっていった。
それでも、姑を嫌いになることはなかったけど、姑がどんなにいい人で料理が上手でも、夫の実家に帰るのは本当に憂鬱だった。
そして、試行錯誤した末に二つの対策にたどり着いた。
その一つ目は赤べこになることだ。
原則として、真剣に聞いてはいけない。てきとーに聞いていたらいいのだ。
頭をからっぽにして、赤べこのようにうんうん頷いていたらいいのだ。
苦手な話になったら、トイレに行くなど席を外してもいい。
そして、そのままフェイドアウトしてもいい。
☟いいお手本 福島県観光物産交流協会の赤べこ君
疲れてる?
— 福島県観光物産交流協会 (@fukushimatweet) June 3, 2021
はなし、聞くよ。#赤べこ #話し相手募集 pic.twitter.com/Ib8dnfvL4W
ちなみに、この解決策は夫と話していて思いついたものだ。
私は姑の苦労の半生の物語を繰り返し聞いているうちに、時系列で年表が書けるくらい姑の人生に詳しくなってしまった。ちなみに夫の親族の裏話もけっこう知っている。
でも、夫は姑の半生も親戚裏話も何一つ知らない。どうやら、姑は夫にも話してはいるようだが、夫はてきとーに聞いて(というか聞いていない)、頭にインプットされていないようなのだ。
いや、アンタが聞かないから私が聞く羽目になるんじゃん!と少し思ったけど。
でも、すごいよね。普通の人は人の話をてきとーに聞くということをなんの苦労もなくできるのだ。
ただ、これは繊細人にとって、ハードルが高いものがあるかもしれない。
そんな態度を取ったら、相手が気分を害するかもしれない。逆ギレしてくるかもしれない。と今度はぐるぐる思考が回るかもしれない。
そもそも、あなたの話聞いてないですー、苦痛ですーって態度で現せるくらいなら、苦労していないよってかんじですよね。
そして、赤べこ戦法には短時間ならいいんだけど、長時間だと飽きるという欠点がある。
トイレとか話の腰を折るだとかして、フェイドアウトを試みたけど、結局、気の済むまでは話さないとなりませんという気迫がある。
そこで、心理学の本を読み漁って効果のあったものが、二つ目の対策である実況中継だ。実際に起こっている事、自分が思った事、感じたことを部屋の上から見て、アナウンサーのように脳内で実況するのだ。
姑が「……」と言った。
姑はため息をついて、頬を撫でている。
みどりねこは、ため息をつきたいのはこっちの方だと思った。
みどりねこは、飽きてきて「プリンが食べたい」と思っている。
みどりねこは、この話はもう十回目だと思った。
こんな風に。それでも退屈で苦痛な時間なのは変わらないけど、ちょっと滑稽なかんじがして、あと感情のダメージは少なくなる気がします。
抜本的な解決策ではないけど、気になったら、ぜひ、お試しあれ!
辛い時間でも、少しでもクスッとかプッと笑えると少し心が軽くなると思うので、話の合間にスマホに保存した赤べこくんを見たり、実況中継をおもしろおかしくしたりしてもいいかもしれませんね。
少しでも人の愚痴や人の悪口を聞くことによるダメージが少なくなりますように!
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