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パラレルキャリアという働き方

■副業が絶対な時代、到来

ひと昔前までは、副業している人は、生活が苦しい人というイメージでした。
しかし最近は、副業をしている人は「キャリアアップしている人」というイメージに変わってきました。

本屋さんに行ったりAmazonを見ていたりすると、TOP10入りしている本は自己啓発本や、FXや転売など、収入が足りないから何かしなければいけない、という風潮の本がよく目に止まります。

副業という言葉。英語でいうと「サブ」にあたります。生活が苦しい人、目の前のお金に困っている人が、本業のあとにバイトをする。以前は、生活が困窮している人たちがやっているのが副業、というイメージがありました。

■一生がんばって働いても赤字

ワーキングプア=働く貧困層

一言でまとめると、一生頑張って働いても赤字だということです。
将来家庭を持つこと、親のこと、老後のことを考えると、今のままでは絶対に苦しくなる。情報を正しく取っている人は、だからこそいくつもの仕事をしていかなければいけない、と気付き始めているのです。

そして最近は、副業という漢字の表現が変わりました。

副業→複業

これは「複数」の「複」です。
時代はサブからデュアルに変化したのです。
「石の上にも三年」という言葉のように、昔はひとつの仕事に腰を据えてやり遂げることが美徳であり、評価されました。そして終身雇用もあり退職金もあった。昔は、転職をしている人は仕事ができない人だ、というイメージが強かったのです。

しかし時代は変わりました。
現代では、転職をたくさんしている人はキャリアアップをしてきた人だ、という価値観に変わってきています。

渋谷に本拠地を置くIT系の企業、株式会社エンファクトリーでは、企業理念に「専業禁止」を掲げています。

いろいろな仕事を経験し、学び、キャリアアップして、そして自分自身の価値を上げて、それを会社にフィードバックする。

これからは複数の仕事を生業にしていかなければいけない時代です。最近ではギグエコノミーという言葉も浸透してきました。

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本業以外でお金を稼ぐということは、手間も労力も要する大変なことだと思われてきました。けれど今は、少しの空いた時間にリュックを背負ってUber Eatsをしたり、メルカリで物を売ったり、ネットを通じて仕事を受注してライティングしたりと、誰でも気軽に空いた時間を有効活用できるのです。

最近ではこの複業のことを「パラレルキャリア」と呼びます。

パラレルキャリア(parallel career)とは、ピーター・ドラッカーが著書「明日を支配するもの」などで提唱している、これからの社会での生き方のひとつ。本業以外の仕事を持ち、第二のキャリアを形成し、社会貢献活動に参加することを指す。

本業を持ちながら第二のキャリアを形成していく。このパラレルキャリアを取り入れることによって、さまざまなメリットが得られるのです。

■パラレルキャリアにはメリットがいっぱい

自分の夢の実現ができる

仕事はやはり基本、生活の維持のためにするものです。誰も夢がないのではなく、今をキープしていくことに焦点が当たりすぎているため、夢が蓋をされて出てこれないだけなのです。
生活の維持のためだけに働くのではなく、自己実現に向けてステップアップしていくことができます。

起業していく下準備をすることができる

いつまでもヒエラルキーの中で収まりたくない、そう思っている人こそパラレルキャリアを取り入れるべきです。例えば経理の勉強だったり、人脈を広げたり、他業種に触れたり、叶えたい目標を叶えている人たちの話を聞いたりすることができます。

スキルアップできる

パラレルキャリアを形成するには、自ら新しい世界に飛び込み、自分で開拓し、世界を広げていく力が必要です。今まで目が向いていなかったジャンルに興味を持ったり、新たなスキルを身につけたり、新しい人と関わることでコミュニケーション能力が身についたり、タイムマネジメントの能力も自然と身につけることができます。

キャリアアップになる

そういった経験を重ねることで、自分の実績を積み上げていくことにつながります。それが自分のポートフォリオとなって、新しい仕事をとるときに役立ちます。

本業のモチベーションも上がる

今の仕事をしながら新しい収入源を持つ。そうすることによって、本業自体のモチベーションが上がります。
さまざまな仕事を受け、キャリアを積み上げ、普段関わらない人と関わりを持ったりすることで、本業へのモチベーションがあがる。これは会社側にとっても大きなメリットになるのです。

人脈を広げられる

本業以外の人と関わりと持ったり、人脈を広げていくというのは決して簡単なことではありません。パラレルキャリアを積み上げていくことで、同業種・他業種の人との関わりを広げ、新しい学びを得ることができるのです。そこからまた新しいビジネスが生まれたり、新しい経済圏を作っていくこともできます。

自分を知ることができる

新しい関わりを持ち、新しいことを始めることで、より自分自身を知ることができます。
文章を書くのが得意だと思っていたけれど、実はディレクションの方が得意だった。人見知りだと思っていたがコミュニケーションが好きだった、など、新しい自分を知ることで、新たなキャリアにつなげていくことができるのです。

■なぜ社会貢献活動が必要なのか

そして、そういった活動をしながら社会貢献活動をしていく。
人生は美味しい物を食べたり、旅をしたり、楽しいことをすることも最高です。しかし、もしかしたらそれ以上に、誰かを笑顔にしていくことにこそ、人は真の喜びを感じられるのかもしれません。

そういった要素がすべて揃ってこそ、パラレルキャリアなのです。そういう意味では、副業とパラレルキャリアはまったく異なるものです。

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新型コロナウィルスの影響もあり、働き方を見つめ直すタイミングです。
時間がないからできないのではなく、時間がないからこそ何かを始める。
お金がないからできないのではなく、お金がないからこそ何かを始める。
忙しいは心を亡くすと書くように、忙しいからこそ考え、そして何かを始めなければいけないのです。

第二のキャリアを持ち、そして社会貢献活動をしながら、本当に出会いたかった自分を見つける。自分の使命をもう一度見つめ直す。生きがいや、やりがいを感じられる素晴らしい手段。それがパラレルキャリアです。
お金ももちろん大切ですが、お金を稼ぐためだけではなく、自分のキャリアアップや人脈の拡大、社会貢献活動、自己実現のためにも最適な働き方なのです。
パラレルキャリアを形成し、自分にしかできない能力を高めて自分の価値を上げ、最高な人生にしていきましょう。

【動画】副業が絶対な時代到来


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