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新時代の働き方を考える

今、日本ではさまざまな問題が起きています。
コロナショック、年金問題、二極化、収入減少などで、働き方改革と言われる様々な改革が起こっています。

パラダイムシフトという言葉を聞いたことはありますか?

パラダイムシフト(paradigm shift)
その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化すること。

時代はパラダイムシフトという変革期に入っています。だからこそ、どこから情報をとって何を選んでいくのかということが重要です。情報の格差が人生の格差になってしまうのです。

■日本の経済は今、どうなっているのか

人口推移

日本では2050年には9515万人、2100年には4771万人まで人口が減少するだろうと予測されています。これは明治維新以降と同じくらいの人口まで減少するということです。
そして人口が減るだけではありません。これからどんどん高齢者が増え、働ける人の人数が減り、少子高齢化が進んでいきます。

人口が減ると何が問題なのでしょうか?
買う側と売る側のバランスが崩れていき、市場の縮小と人手不足が起こります。そして納税者が減ることにより、年金などの制度の変更が起こります。

河合雅司著「未来の年表」は、人口減少により日本の社会がどうなっていくのかを人口減少カレンダーで示し、話題になりました。

人口減少カレンダー

Yahoo!ニュースで「2017年から2020年の3年間で、月収30万円会社員の手取り年収が約30万円も減少した」という記事がありました。
また、企業の退職金はピーク時と比較して約1000万円も減少したというデータも出ています。働き方改革が進み、収入の取り方や仕事のあり方が大きく変わってきました。

主要国の時間あたりの賃金の推移を見ると、他の国の賃金が伸びている中で、日本だけが8%減少し、一人負けの状態です。(経済協力開発機構OECDのデータによる)
経済大国日本というのはいつの時代のイメージなのでしょうか。

IMF(国際通貨基金)は、日本の消費税を2030年に15%、2050年に20%にまで引き上げるべきだと発表しました。消費税20%ということは、単純計算で月収20万円の人が毎月4万円お給料から引かれるということです。

ワーキングプア=働く貧困層
正社員並み、もしくは正社員としてフルタイムで就労しているにもかかわらず、ギリギリの生活さえ維持が困難であること。生活保護の水準すら満たさない収入しか得ることのできない就労者の社会層

一生頑張って働いてもお金が足りない時代が来ているということです。日本では、ワーキングプアの対象が増えてきています。

そんな中、日本にミリオネアは何人いるのでしょうか?

グレディスイス「グローバル・ウェルス・レポート」2019年版によると、世界のミリオネアの総数は4700万人。そのうち約4割がアメリカ 在住である。2位が中国、そして3位に日本がラインクインしている。

人口で計算すると、約40人に1人が億万長者であるという計算になります。これはIQの差ではありません。選んだ仕事が違うというだけで、同じ人間でもこんなに収入が違ってくるのです。

働き方改革以降、日本では複数の生業をしてリスク分散をしていく「複業」という言葉が浸透してきました。お金がないから副業するのではなく、たくさんの仕事を持ってキャリアアップしていこうという考え方です。

トヨタ自動車の豊田章男社長は「これから終身雇用を守っていくことは難しい」と発言しました。社員の自主性を育て、知識や技術を身につけ、そして新たな人脈や企業間のつながりを作るために、複業をすすめている企業がたくさんあります。

公務員が安定しているという時代は終わりました。
節約や支出を減らすだけではなく、世界で戦えるスキルを磨いて、経済力を身につけなければいけません。経済力とは人に価値を与え、ありがとうという対価を得ることです。

■これからの働き方はどう変わる?

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年功序列・終身雇用の働き方からグローバルスタンダードが浸透し、そしてプロジェクト単位でスペシャリストが集合集散するという働き方に変化してきました。
そして今はフリーエージェント、ギグエコノミーという働き方が主流です。そして今後は人口知能やロボットが仕事を担っていく世界に進化しくといわれています。

ギグエコノミー(Gig Economy)
インターネットを通じて単発の仕事を受注する働き方や、それによって成り立つ経済形態のこと。Uver eatsやメルカリなど。

日本では1119万人がフリーランスを言われ、本業の他に別の仕事を持っています。労働人口から計算すると6人に1人が本業とは別に何らかの収入源を持っているのです。逆に6人中5人は、本業だけで終身雇用で人生を送ろうとしているということになります。

そんな今、世界中のミレニアム世代、Z世代と言われる人達が新しい価値観を生み出しました。

FIREムーブメント
Financial Independence Retire Earlyの略。
経済的に自立して、若くしてリタイアしようという考え方。経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメント

人に媚を売ることなく、上司の言われるままになるのではなく、自分らしい生き方をしていく。お金が欲しいよりも、自分にとって価値のある人生を歩みたい。そんな考え方を持つ人たちが増えてきました。

■3つの働き方を知ってパラレルキャリアを目指そう

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■労働収入
生活の基盤を作るためには必要な仕事。しかしこの「働く」という漢字をよく見てみると「働く=人が動く」と書く。つまり、動けなくなったら止まるという性質がある。定年退職、出産、病気、リストラなどで働けなくなってしまう人がいる。いずれ人は年老いて背中が曲がり、働けなくなってしまうのである。
■単発収入
空いた時間にスキルアップをしてライティングをしたり、ブログでアフィリエイトをしたり、さまざまな収入源を増やしていくという発想。ところが労働に労働を重ねると、体を壊してしまったり時間がどんどん奪われていく。
■安定収入
投資でいうと配当金、ビジネスの世界でいうロイヤリティ。駐車場や自動販売機などの権利収入、家賃収入など。タイムカードを押して時間とお金を交換する働き方ではなく、時間とお金を交換せずに、家賃のように不労で入ってくる収入を増やしていこうという考え方です。

この3つの働き方を自分の人生に取り入れていくために、ぜひパラレルキャリアという考え方をおさえておいてください。

パラレルキャリア(parallel career)
ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』などで提唱しているこれからの社会での生き方のひとつ。 現在の仕事以外の仕事を持つことや、非営利活動に参加することを指す。

副業ではなく「複業」です。パラレルキャリアというのは今の時代にもっとも合った価値観です。自分の理想のライフスタイルを叶えるためには、どれだけの収入があればいいのか?どんな働き方をするのが良いのか?もう一度見つめ直し、パラレルキャリアを構築していきましょう。



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