東京を離れることは都落ちだったのか
東京で働いていた頃、
常に「成功しなさい」「もっと上にいきなさい」と
背中を叩かれているような気がしていました。
今、イギリス暮らしていても
朝は日本の新聞を読み、定期的に日本のテレビを見て
SNSなんてインスタから、X、Facebookにnoteまで
毎日まめにチェックしちゃっている私。
雑誌もささーっと斜め読みする習慣があるので
得ている情報は日本に住んでいた時とあまり変わりません。
でも、あの日々に感じていたような
「ちゃんとした子育てをしないといけない」
「母であっても成功していないといけない」
と、いう思いを今、強く感じることはないのです。
ああ、私、単純に東京に飲み込まれていたんだな。と
森や、木や、古ーい建物の商売っ気のない看板を見て
噛み締めています。
電車の吊り広告に煽られなくなったのも良いのかもしれません。
街を歩く、成功していそうな人
あまりにもきちんとしつけされている子ども、
高級そうなレストラン
そういったものに飲み込まれていたんだと思います。
そうだそうだ、
私、いなかのネズミだったんだ。
頑張って都会暮らしをしてみたけれど
ゆったり過ごす時間を都会で作るのが難しい人間だったんだな。と。
住む場所を変えてやっと気がつきました。
疲れたり、弱ったら
住む場所を変えるのって、大切なんですね。
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