見出し画像

映画ジョン・コルトレーンChasingTrane

コルトレーンの映画を見に行ってきました。

彼の人生を、貴重なライブの音源、映像と共に知ることができるから、
ジャズファンには絶対に見て欲しい映画です!

感動したなあ。

彼のバラードを聴くと浄化されて心が美しくなる気がして大好きなのです。
映画を見て理由が分かりました。

出てくる音はその人の波長だから。

大きな体で上半身の厚みがある所や、表情が優しいところを発見できたのは小さな喜びでした。

若い頃は田舎くさくて、ぼーっとした人という印象でしたけど、
人生の後半は、深い愛と信仰心のおかげか、自信と威厳に満ち溢れて、
どんどん男前になっていったように思います。
後半と言っても、亡くなったのは40歳という若さなのですねえ。

話は変わりますが、、、、


〇誰の為に仕事をするのか?


そもそも仕事(音楽の練習も)って誰の為にするのでしょうか?

自分の為?

勿論そうですけど

〇〇を必要とし、喜んでくれる人の為
成長する為
神(=自分の魂)が喜んでくれる為

(ここでは神と書きましたが特定の宗教ではないですよ。
ネタばれになるから書きませんが、興味がある方は映画を見てください)

人は自分の為だけに頑張るよりも、

家族の為
〇〇の為
のように、誰かの役に立ちたい気持ちが原動力になって
何倍も頑張れたりします。
(そもそも仕事とは誰かの役に立ってお金を頂くものなのだが)

でも、バランスが崩れると、ある時から疲弊するのですね。
自分の魂は本当に喜んでいるのかな?

体を壊すか、収入が減るか、、、、、
まあ、体を壊して仕事を休む→収入が減る
という感じで大体両方一緒にきますわね。

あるいは、今回の〇〇〇のようなものや、地震、火事、事故、
不可抗力の何かのせいで中止せざるを得ない。
残念だけれど、そういう状況になって、ようやく気付かされる。

動けるようになったら何をする?
健康になったら誰と何をする?
自由になれたら何をする?
本当は何をしたい?
自覚できていない本当の自分は(つまり魂は)何をしたがっている?

コルトレーンも薬物中毒のせいでバンドを辞めざるを得なくなり、収入の道を絶たれて、はじめて

以前のやり方に戻るか? 
先に進むか?

選択を迫られて
これを機に、本来の彼の表現方法が確立されました。

麻薬のようなダークな世界から→スピリチュアルな愛や感謝のある世界へ。

気付いちゃったのだから仕方ない。
「考え方」が変わり、「波長」が変わり、
付き合う人も変わり、聞く音楽も変わり、表現したいものまで変わってきます。
以前の家族やバンドと別れ、自分を理解してくれる伴奏者や新しい妻を見つけることになった。
決別して、捨てて、少しスペースを作らなければ、新しい何かもやっては来ませんから。

スピリチュアルという言葉は江原啓之さんが頑張って活動されたお陰で、今や日本では随分広まりました。
霊が見えるとか、オーラの色が見えるとか、予言とか、そんなことばかり注目されていますが、本来は、魂―spiritスピリットだから
「自分の魂が喜ぶ」かどうかなのですね。

〇本来の自分の魂が望む方向へ

これは実は大きな蓋が邪魔して、自分ではわからなかったりします。
親や周りに期待された自分像
好きでもないのに(服装なども含めて)仕事上相手に合わせてしまう。
「違う人になろうとしてしまう」

コルトレーンはマイルスのバンドを辞めた時、
「ようやくジャケットが脱げるわ」と安堵したのですね。
マイルスは美意識が高いから、バンドのメンバーにも
「きちんと上品なジャケットを着て演奏」することを強いたのでしょ。
それは、マイルスのスタイル(やり方)だから。
マイルスバンドの一員という名声と収入確保の為ですから、合わせなきゃ仕方ない。

楽しくないわけではない、別に嫌でもない、
でも誰かの為(家族を養う収入げ源、自分のファンの為)にする仕事

ではなく、

自分の魂が望むのは、ひょっとして
「儲けが減るかも?と思える、本当はやりたいけど、実は一番怖いこと」
だったりするから厄介ですな。

でも、これは勇気を出して進んだら、結果的に一番お金になったりします。
お金とは限らないか、、、
一番欲しかったもの、、、
満足感、達成感、イノベーターとしての名声、人脈、偽りのない自分も好きになってくれる人の喜ぶ顔、新しいアイデア、結局ストレスが無くなって健康になるなど、、、

つまり   「豊かさ」ですね。

私が思うに 豊かさって =自由 なのです 

結局、コルトレーンは
彼本来の「スピリチュアル」な表現法を確立し
彼のやりたいことを一緒に表現してくれるメンバーを見つけ
創作や活動に没頭し過ぎて、家族をほったらかしても理解してくれるピアニストの妻を見つけました
(お金も沢山稼いだはず)

彼にしか出来ない「世界観」を築いたのです。

※これ凄く大事!!! 
その世界観に同調して人は集まるから、
自分に嘘をついて違う世界観を作ったら、違う人が集まってきて、
思ってたんと違う人間関係や仕事の方向性が出来あがっちゃう。。。。

プロデューサー視点で自分という素材を客観的に見て長所を伸ばせたら良いですね。(自分の事ほどわからんものですが)

ここから先は

2,079字
教材のような内容の記事が2本と、不定期でエッセイを掲載する予定です。

ライブやセッションで使える実践的な内容を掲載します。ジャズボーカリストならではのお困りごとを解決する参考書的なマガジンです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?