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そこまでほんまにいるか?

先日、大阪箕面にある音羽山荘でランチを頂きました。
素晴らしい建物、広い空間での美味しいランチに、美しい器、接客のきめ細やかさ、至れり尽くせりでした。
是非訪れて欲しいお店です。


接客やサービス、料理の質と同じで、
どんなジャンルの何であれ、手抜きせず、修行し、高みを目指すべきですが。

基本的な音楽、歌唱教育を受けていない、
OLや子育てをしながら、ど素人の私が、うまくなる方法を模索し、
沢山レッスンを受け、ライブをしてきて(27歳からライブだから遅い)
ずっと悩んでいた事なのですが、、、、

「練習時間、勉強、そこまでほんまにいるか?」

ということが今日のテーマです。

習いに行った先生の方針に沿った方法、レッスンで出された課題、
練習の方法について思った事なのですが、
「そこまで ほんまに ストイックに生活を犠牲にしてまで やらないといけないのか?」という事です。

日本の教育の悪かった点は、
厳しく叱り、練習が終わるまでご飯を食べさせなかったり、
できるまで100回練習、一日〇時間練習、自己責任、、などなど
(昭和だよ。親や先生がゲンコツやビンタしてた)
結局誰の為の、何の為の練習か、わからず進むところです。

短所を見つけて、出来ない部分を何回も練習させて、できるまでさせる。
努力した分くらいは上手になるから、自分の押し付けたやり方が正しいという気になってしまう。

水も飲ませずに、うさぎ跳び100回して野球が強くなるのか?

日本はダメ、外国だから良いという事ではないです。
アメリカ人のジャズボーカリストの先生には「こんなに酷い生徒は見たことが無い」
と言われました。
アメリカ人だからって、褒めて伸ばすってわけではないのね。
励まして貰ったこともなかった。

その教育方法しか知らないもんだから、
自分が受けたのと同じ事をするか、又は反面教師で自由な教育をするか?
の違いだけ。

残念ながら教える人の人間性、個人の性格の問題です。

出来ないあなたが悪いのではなく、その先生は人間性に問題があり、
あなたに意地悪をしてストレスを発散して弱い者いじめをしている
又は、教える技術や能力が無い
自分がストイックだから強要する
のだということに気付いて下さい。
(でも練習はしなければうまくはならない!!)


有名/無名 関係なく、虐待やブラック企業みたいなもんです。

時間とエネルギーの無駄。
教える能力が無い人の所はさっさと辞めて他に合う人を探すべきです。

私の尊敬する森 先生は、とっても優しく穏やかな方で、私がストイックに追い込み、自分をいじめる言葉を言いだすと練習を止めました。
喉が閉まるし、良い声は出ません。

私も、教室を始めてから数年は、生徒さんにストイックさを強要していました。
「あなたがそんな風だと、生徒さんもしんどくなるでしょ」と森先生に指摘
されて目が覚めて方針を変えました。

優しくて、何でも許してくれて「練習しなくていいよ~」という甘やかしではなくて、
毎日忙しく働いて、家事をして、みんな時間が無いのだから、
効率良く、今現在必要な練習は何か? 
その人の弱点をそっと指摘してコーチするのが良い先生だと思うのです。


「私もあんな風に歌ってみた~い」
「やるからには少しうまくなりたい」
「何も知らないから知識を付けたい」
「憧れの人に習いたい」
同機は人それぞれあるにせよ、最初はみんなド素人で、知識ゼロから始まっています。

特にボーカルは、
ボイストレーニング、英語の発音、英会話、ピアノ、理論、楽譜の移調など
働きながら休みの日全部使って沢山習いに行って、
寝る時間を削って、一日何時間も練習出来るわけない!
一人の所に習いに行ったら最低限必要な全て教えてくれないの?
(それは無理。だから音大や専門学校に行くんですよね。)

ピアノを習いに行ったら、
「度数、手のポジション、左手の伴奏の抑え方~」と習いますが、
私が最初に聞きたかったのは、
初心者以下レベルのCとCmのコードの覚え方
セブンスって何? エンディングの作り方は?
 というライブやセッションなど実践で使えるもの。

リズム感を養う為にドラムを習っても、
CCBや稲垣 潤一じゃないんだからさ(昭和)
ドラム叩きながらではなく、歌うときはマイクを持つんですけど。

ボイストレーニングは
「腹式呼吸から始まってスケールの練習、音域を〇オクターブ出す」
をやらされる。
でも、ライブやセッションで困っているのは
4オクターブの高音より、地声と裏声のひっくり返るポイント、
声量、喋るように歌いたい、
実際のメロディーはボイトレのスケールなんかよりも、
もっと複雑で音程が取れない事

英会話や英語の発音は
「RとL, MとN Fの嚙み方」を練習させられるけど
実際歌う時と喋る時の発音は同じにしては絶対ダメで、
基本は子音は軽く
Rは音が籠もるから巻かないし、Mは唇を閉じるだけではだめで、
鼻の共鳴を使わなければ出せない、、
(というより、アメリカ人はそもそも響きが上にあるから鼻なんか意識してない)

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教材のような内容の記事が2本と、不定期でエッセイを掲載する予定です。

ライブやセッションで使える実践的な内容を掲載します。ジャズボーカリストならではのお困りごとを解決する参考書的なマガジンです。

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