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タイム感

ジャズを習い始めた頃は、スイング感とタイム感の違いが分からなかった。

そもそもスイングって何か? も分からないんだから、
タイムなんて、意味がわかるわけもない。

色々調べてみても、タイム感と一緒に
リズム感、グルーブ感、テンポ感、、とか他の事まで説明されるから
余計混乱するってば。
(後に、全部繋がっていると知るのですけどね)

試しに「タイム感」という言葉で検索したり、本を読んでみてください。
理論的な事は有能な方々が丁寧に解説してくださっています。

Your swing, my swing
Your time, my time

swing feel ? time feel? って何だ?
double time feel というのは日本では「倍テン」なんて言い方をしますね。

※この言葉は今後説明します。
テンポが倍になるのではなく、間の取り方がダブルになるんだけどなあ。
どうして倍のテンポなんて訳し方になるんだろうか?

feel 「感じ」って何? 感覚?
「全員これをすれば一斉に揃います。正解」っていうのはないのか?

頭の中は??????だらけ。

ニューヨークに行った時に、ギターのマエストロ
ジーン・バートンチーニさんのライブを見に行ったら
「何か歌って」と言ってくださった。
と言っても、お話できたのはライブが終わった後だったし、
チップ制で気軽に演奏を聴く店で、
マイク無しで、Honey suckle roseを小さな声で歌って、横で伴奏をしてくださったってだけなのだが。
(NYって、すごいミュージシャンがチップ制で気軽に演奏していて驚いた)

I like your swing.  と言われて嬉しかったな。
(これは英語の文法的に合ってるの?こうやって使うのかと思ったものだ)

折角ですから素晴らしい彼の演奏を聴いてください。
レスポールの店で、バッキー・ピザレリと共演しています。

バッキー・ピザレリは、ジョン・ピザレリのお父さんです。
レス・ポールはギターの全世界的に有名なモデル(ギターの種類ね)に名前を採用されたレス・ポールさんです。
彼がニューヨークで経営しているお店の名前は
Iridium イリディウム

Bucky Pizzarelli and Gene Bertoncini guest on Les Paul Mondays - IridiumLive! 9.17.2012 - YouTube

時々一緒にライブをするアメリカ人のドラマーにはswing lady と言われて
(さすがに40代にはスイングガールとは言ってくれない)

褒められて、嬉しくて調子に乗ってしまい、スイングって跳ねるんだわ!!
と勘違いしてしまって、何でもかんでもピョンコ ピョンコ 跳ねさせて、短く、チョンチョン、ブチブチとフレイズを切って歌う癖がついてしまった事もあります。
短く切ることがスイングではないのですけどね。

思い出話が長くなってしまいました。。。。本題に入ります。


タイムは時間であり、つまり「間」なのです。
朗読やセリフの行間、落語の間、、などの間です。

ダブルタイムフィールの練習など、技術的な事は、メトロノームを使って一人で練習すれば良いのです。
でも、間の取り方って、会話と一緒で、伴奏者と一緒に音楽を作るものなのに、練習できるのでしょうか?

例え話ですが、
私はズーズー弁の東北弁で
標準語の超早口の人と会話したらどうなるでしょうか?
しかも、それが初めて会う人で、間の取り方が分からないとギクシャクしますね?

どちらかが喋るスピードを合わせなきゃいけない。
喋るテンポの速い人に合わせる?
遅い人に合わせる?

そもそも、東北弁がなまり過ぎていて、東京の人には
何を言っているかが、そもそも理解できないかもしれない。

※合わせきゃ!と思って気を遣うのが日本人的
そして、緊張している人に合わせてテンポが速くなったりして。

合わせなきゃ!と思わずに、自然に任せて合うポイントがやってくるのがアメリカ的


それには、まず、自分が話す事ばかり(歌う事ばかり)に集中せずに、
相手の話す内容(伴奏者の演奏)を聴き、
だけど聴き過ぎず、合間に、良いタイミングを見計らって、自分の主張もする。

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教材のような内容の記事が2本と、不定期でエッセイを掲載する予定です。

ライブやセッションで使える実践的な内容を掲載します。ジャズボーカリストならではのお困りごとを解決する参考書的なマガジンです。

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