![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78634463/rectangle_large_type_2_d40fb16af02274573f8a049f6217d2b4.png?width=800)
大切な3つの事
好きな歌が上手に歌える(演奏できる)ようになりたい!
から練習しているわけですが、
やる気がある時だけではなく、
スランプに陥ったり、歌う意欲が湧かなくなったり、自信を無くしたり、
モチベーションが上がらなくなったり、ネガティブな時もあるわけで😢
そんな時の為に覚えておいて欲しい事があります。
小学校の時に校長先生が式のあいさつで述べる「3つの気!」
元気、やる気、勇気! のように
創造、破壊、再生 のように
上手になる為にも、乗り越える為にも、
私がレッスンの時にお伝えしている
必要な基本の3つの事。
①筋肉運動
②表現
③模倣
なにこれ?
おしゃれでも、カッコよくもない、、(もっと素敵な表現できんもんかね)
「こんな風に歌いたーい」
と、頭で思い、ハートで感じても、発声する時に使う筋肉がそのようにスムーズに働いてくれないとね。
だから、①の筋肉運動は、発声や呼吸や発音に使う筋肉がスムーズに動いてくれるようにする事です。
でも、筋肉が動くだけ、正しい音程を取るだけでは、人の心は動きません。
感情表現が必要ですから、
人生経験を積んだり、お芝居や、アートに触れたり、
自分を表現する方法を学ぶのが②
そして、実は③がめちゃくちゃ大事です。
そもそも、憧れのボーカリストが居て、その人のように歌えたらいいなあ、、、と思い、最初は何となく、その人のように真似して歌いますよね。
赤ちゃんだって、大人の真似をして話す事で、発声器官が鍛えられて、単語も覚えて、喋り方が分かるようになる。
ボイトレのエクササイズや基礎練習をして、どんどん音域も広がったのに、
実際に歌うとなると、メロディはエクササイズとは違う訳ですから、思うようには歌えず、、、
私など、ボイトレで沢山の事ができるようになれば、歌唱力も、表現力も何もかも解決するはずだ! と信じ込んでいた時期がありました。
(そんなわけない)
そして、以前より少しは上手に歌えているはずなのに、何だか個性がなくなって、癖もなくなって「私の独自の歌い方はどこへ?」なんて、迷ったりして。
英語の発音も、散々研究したのに、うまくいかない。
口の中を開けているつもりなのに声が籠るし、
滑舌良く歌っているつもりなのに歌詞が聞き取れない。
先日尊敬するピアニストに「物真似をしてくるように」と言われました。
「私、コピーはいつでもしてるもんね!」
なーんて偉そうに思っていたのですが、
「物真似」だとおっしゃるのですよ。
表面をなぞって、口の形や、フェイクやスキャットのメロディーを取って
コピー譜を作ったりしていたのですが、
そういうことではなくて、
本気でその人になりきって物真似することが大大大事なのです。
例えば、私のルーツは中学、高校で聴いていたナット・キング・コール。
歌い出し、フレーズの最初の、あの低音の感じが好きだったのですが、
私が歌うと筋肉がついていかないもんだから、出だしがいっつも喉に下がって、しゃくれていたのです、、、、
物真似は難しい (-_-;)
①の筋肉が上手に動かなくて、低音だけ喉で力んで歌う癖がついてしまいました。
酷い癖だけが残っちゃった~~~
しかも、本人に似ていないじゃないか。。。
物真似するには、音を聞き分ける能力も必要なのだと思い知ったのでした。
私が習った発声法では、一音目は息漏れ、力を抜いて、子音は弱くつける事を最初にやるのです。
だから、練習したおかげで喉に下がる酷い癖は随分治ったのですが、
そういえば、最近全くナット・キング・コールのコピーはしていませんでした。
大事な事を忘れていたー。
やってみたら!
気付いた事が山盛りありました!!
ボイトレのエクササイズでは、上手にできなかったことが
なんと!!!!彼の物まねをすることで出来るようになったのでした!
以前より、物真似が上手にできるようになっていたことにも驚きました!!
③の「憧れの人の物真似」をする為に
①の筋肉運動ボイトレをしてきたのに、
今度は、
①の筋肉が③をする事でスムーズに動き出したのですね。
特に、ナットは、低音、一音目の出だし、最低限の振れ合わせで声帯がつくのと、顎を脱力して下に下げることで、口腔内を広く保ち、そして、唇を強く合わせる事で、子音をはっきり発音し、結果的に滑舌が良く聞こえるのですね。
鼻腔共鳴を使い、鼻からポジションを下げないようにしながら歌う為、
ひっくり返る事無く、全部が地声っぽく聞こえるのです。
分析するとこういう感じですが、説明がややこしいですな。
とにかく、うまく歌えるようになったんですよ。
出来なかった事や、問題点が解決したのです。
本当にその人になりきる事によって、連動している筋肉の動きも、
何故、そこで、その音質で、そのように歌ったのか???
実は②の表現、歌い手の気持ちまでもが理解できるようになるのです☆
そして、声の籠りも、歌詞がはっきり聞こえない問題も、全て解決したのでした。
だから、とにかく好きな人の物真似を徹底的にやりましょう💛
表面だけコピーは駄目よ!
真似すれば見えてくること、収穫が大いにあるのです。
ちなみに、ジョージ・ベンソン様もナット・キング・コールトリビュートアルバムを出しています。
Smileを聞くと、あら? やっぱりナットキングコールの影響がフレイズの頭に出ています。。
ここから先は
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28798524/profile_67c9192386ae179e06caa7dd02189998.jpg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
実践ジャズボーカル講座|ジャズボーカリスト中野翠
ライブやセッションで使える実践的な内容を掲載します。ジャズボーカリストならではのお困りごとを解決する参考書的なマガジンです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?