セロニアス・モンク

先月のコルトレーンに続き、今日はセロニアス・モンクの映画を見に行ってきました。
ドキュメンタリーで2本立て。
「モンク」と「モンク イン ヨーロッパ」
内在する自由な感覚に「忠実に演奏する」彼の姿と演奏をライブ映像で
是非見て欲しいです。

I mean youとか、Blue monkはライブで歌ったことがあるのですが、
慣れ親しんできた恋の話ばっかりのスタンダードナンバーに比べたら、
短いくせに歌詞の訳が難解で、メロディーは歌いづらいし、なんだよこれ?わからん!
と、思っていたのです。
面白さも、斬新さもわからんでしょ。

別にモンクの歌を歌わなくたって、スタンダードナンバーなんて沢山あるもんね。
だけど、私の好きなカーメン・マクレエがモンク集を出している。。。
聞いてみたけど、やっぱり難解で、説教臭い気がしていたのですよ。

ところが、違ったんだな。
今日の映画で理解出来ました。
彼は自由で、子供のように純真で、生きてきた中で聞いてきたものを体を通して発していただけ。

それを支えるバンドのメンバーも、
彼が「あ~」と体を揺らしながら勝手に引いたメロディーやコードを、
彼に代わって楽譜に残したメンバーも偉い!
みんながいなければ作品は世に出なかった。

世に出るまで、どんな人生を歩んできたか?
それを知れるのがドキュメンタリー映画の良さだけど、
結局何も情報がなかったのです。

どうやら、お父さんは警察署長らしい。
学校にきちんと行っていない。
ピアノは独学に近いと言われているが、実は子供のころからきちんと習ってクラシックも弾いていた。
ストライドピアノも子供のころから弾いていた。
結婚していた(映画の中に奥さんのネリーさんが出てきます)
あの奇行は「演技」だ、、、
エリントンの前では丁寧にきちんと、まともに話していた。

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