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アールデコとジャズ
今日はジャズの歴史や、表現方法など練習や勉強から少し離れて、
美術とジャズについてです。
19世紀終盤から20世紀前半にかけて「アールヌーボー」はヨーロッパで発展しました。
私の大好きな
ロートレック、クリムト、ミュッシャ、ガレ、ルネ・ラリックなどのアーティスト達は、花、植物などをモチーフに、丁寧で、美しい装飾の作品を産み出し、あるいは女性を美しく、曲線で、優しく豊かに、ふくよかに表したのです。
参考動画を張り付けておきますから美しい作品と詳しい解説を読んでみて下さい。
その後、ヨーロッパからアメリカに渡り、ムーブメントはニューヨークで更に発展して 「アールデコ」になりました。
1910年から1930年あたりの期間だったようです。
ジャズのミュージシャンがニューオリンズからニューヨークへ移動していった頃であり
第一次世界大戦の後であり、1929年の世界大恐慌まで発展しました。
エジプトのモチーフなども使われていますが、アールヌーボーに比べると、幾何学模様、直線ですっきり、はっきりとした色を使い、クールな印象です。
そういえば私は20代の頃はエルテという画家が気に入っていました。
彼は当時ニューヨークで先端をゆく雑誌の表紙を飾るような画家でした。
エンパイアステイトビルのような建築物も作られました。
こんなデザインのビル、当時はとっても斬新だったでしょうね。
おしゃれだなあ、さすがニューヨークです。
レコードコレクターのジャズファンにとっては「ジャケ買い」も楽しみの一つですが、
この時代は、レコードジャケットに「アールデコ」の様式は少ししか反映されていません。
どちらかといえばミュージシャン本人の写真を前面に出しています。
「ジャケ買い」用に熱い、カッコいいアーティスティックなジャケットや演奏になったのは1950年代ブルーノートレーベルが盛んになってきたあたりからかな?
(この辺の歴史はまたそのうち書きます)
美術、建築、インテリア、服飾業界においては大きな変革の時期であり、ジャズが発展するのに、この「アールデコ」の時代は絶対になくてはならない時代でした。
音楽面においては演奏方法が、 劇的にめっちゃ変わった!!
というような「直接」の影響はありません。
でも、この時代がなければ、ジャズの大きな発展は無かったのです。
発展って、実際どんな事があったのか??
ジャズエイジという言葉を聞いたことがありますか?
次回はジャズの発展に直接関係ある「ジャズエイジ」について書く予定です。
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