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「回避型」を考える

愛着スタイル回避型の相手に出会ってしまったら・・・

彼は愛着スタイル典型的な回避型だった

今回、彼の「Ghosting」(突然何も言わずに関係を絶つこと)を経験して、彼の心理状態がどうしても知りたくて調べていたら、彼が愛着スタイルの典型的な「回避型」だということがわかった。

「回避型」重症者の生い立ち

「回避型」、特に英語でいうDismissive Avoidant(DA)(拒絶性回避型)は、幼少期に保護者から感情的・生理的な要求を継続的に無視されて育つ。なので、あらゆる心理面で自分の要求は決して満たされないことを学ぶ。その結果、大人になっても感情から著しく乖離され、人や物事との感情的、そして生理的なかかわりを避けるようになる。

回避型DAの特徴

DAの特徴は、自己中心的、冷酷、厳しい、大事な人を無視する、感情的に鈍感、感情を周りと共有しない、人からの否定や批判を嫌がる(恐れている)、自分が拒絶されることを恐れているが人を拒絶する、他人を見下す言動がある、常に恐怖に支配されている、自分の中で矛盾する感情を抱えているが表に出さない、自分の要求は決して満たされないと信じている。それから、Youtubeのコメント欄にDAの特徴として「ワーカホリック」と書いてる人が多くいるのにも驚いた。

ここまで読んで「こんな酷い人いるの?」と切なくなるだろうが、私の彼はこれらすべての要素を持っていた。もちろん、彼との時間がずっと酷かったわけではない。楽しい時間の中で、ふとこのような特徴が見え隠れしていたことに、私は今になって気が付いた。

違和感

彼の遅刻、デートのドタキャンに私は常に悩まされていた。それに、彼が感情的、肉体的にどことなく私と距離を置いてる感じがしていた。私たちは月に2-3回のペースでしか会えず、久々のデートで顔を合わせると、前回のデートで打ち解けていた彼が、また遠くにいる感じがして(キスをしてくれない、触ってくれない)、いつも一からやり直しみたいな気持ちがしていた。彼は私の手をつないで外を歩くことはなかったし、外のベンチで二人で座ってリラックスするようなこともなかった。いつもどこかソワソワしていて、私と親密になるのを避けているようだった。(私は、彼がただ単にシャイなのか、もしくは職業柄と思っていた、苦笑)

DAは恋愛関係でどのような行動を取るのか

突然無視をする(返答しない)。家族の話、息子の話はシャットダウンする。仕事を理由にデートをキャンセルする。一ヶ月に数回しか会えない。彼の誕生日を一緒に過ごす、クリスマスを一緒に過ごすなど、私の「要求」に答えない。積極的なスキンシップがない。スキンシップが形式的でどこか冷たい。

無視をする、感情のシャットダウン、仕事に没頭してパートナーとの時間を作らないのは、DAタイプが人との関係を潜在意識レベルで回避しているから。そして、彼自身の生い立ちの中で「自分の要求は絶対に満たされない」とインプットされているので、関係性の中でのパートナーのニーズ(要求)を満たそうともしない。

また、感情と乖離されているので、「Ghosting」など人を傷つける行為は彼らにとって「何も感じない」ことだったりする。自分にとって痛くないから相手にもできる、ということらしい。このような特徴を持つDAが、人に与えた痛みをどう理解するのだろうか?

私のニーズが満たされることはない

DAを恋人に持つと、とにかく私のニーズが満たされることはない。私は彼と温泉に行くこと、プールに行くこと、箱根に行くこと、全部「コロナ」を理由に却下されていた。でも彼の中で受け入れられる要求はあったようだ。海辺を歩くこと、ドライブすること、一緒に食事をすること。私は本当にコロナが原因で彼との小旅行が叶わないのかと思っていた。でも今思うと、彼は自分の中のリミットを超える私の要求は無意識に却下していたのだ。「あれはダメ、これもダメ」ということが結構多かった。だから、彼の誕生日に突然私とのコンタクトを切ったのもこれらのことが前兆だったのだ。今となっては、、、

回避型DAが治る場合

もしDAが、他人と親密な関係を築けないことにフラストレーションを感じ、「どうにかしなければ」と思い至れば救いはあるだろう。私自身の「不安型」もそうだが、まずは自らの行動パターンに気づき、それを克服するために専門家に相談したり、カウンセリングの力を借りたり、自らを変える行動を起こせば必ず出口はある。しかし多くの場合、自分がDAであることを認めず、専門家に相談することもなく、Toxicな関係を繰り返す場合が多いのではないかと思う。

どのような恋愛関係においてもお互いのニーズ(要求・要望)を満たしていくことが健全なパートナーシップと言える。DAにおいてはその部分こそが拒絶の対象で、恐怖と不安の要素になっているので、そのようなパートナーと恋愛関係を築いていくのは非常に難しいと言える。DAが、パートナーは危険な存在でなく安心できるものと認識し、パートナーは常に愛を持って接していること、そして自分も相手に愛情表現を見せることで互いのニーズが満たされることを理解しなければ、DAは一生感情的なやり取りを恐れ、そこから逃げ、どんな相手であれ満足することはないのかもしれない。



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