入院中(これの果ては死だと感じた事)

お久しぶりです、初瀬です。
いやー、4度目の入院です。
10代の時に喉で2回
20代で帝王切開で1回
30代で子宮筋腫で1回
計4回でございます。
そして、今が4回目真っ最中。

帝王切開の時、開腹ってこともありめちゃくちゃ痛く辛かったんですが
私の中では
10代の時の喉の手術の方が辛かったんですよね。
まぁ、帝王切開は局所麻酔だったのと喉は全身麻酔だったからかな？やっぱり全身麻酔の方がリスクあると思うので。

そして今回、全身麻酔で行うとはいえ
開腹はせずに腹腔鏡手術。
｢開腹なしなら帝王切開耐えれたしなんて事ない｣
なんて、甘く見てました。
開腹しないとはいえ、内蔵切るんですよ？忘れてたんですよね、内蔵切る事。
しかも炭酸ガスでお腹膨らませてとか、術後ドレーンで子宮内の体液や血を出すとか
よく良く考えれば痛いに決まっている。

約4時間の手術だったようです。
目が覚めた瞬間から地獄でした。
お腹の中と身体の痛み、吐き気、目眩、頭痛のつらさ
身体が怖くて動かせない
コロナのせいで面会もない。
不安と痛みでおかしくなりそうになる。
覚醒してしまうと脳はハッキリしていて色んなことを考える。
｢私よりつらい人もたくさんいる。でも今私もとてもつらい。このつらさはいつ終わる？終わらなかったら？ずっとこのままだったら死んだ方がマシなくらいだ。じゃあ、このまま死ぬの？このつらさのまま死ぬの？生きてるうちにちょっとでも楽になりたい。こんなつらさもう二度と嫌だ。でもいつか、私は死ぬからその時またこんなつらさを感じるの？人間、死ぬ時はこのくらいつらい思いしてから
死ぬの？なら、一生死にたくない。安楽死が良い。ばあちゃんもおじちゃんも、Twitterでみたあの子もこのくらいつらかった？これよりつらかった？私なんて全然だよね、でも今わたしはつらい｣
なんて考えてました。
手術はお昼からで夕方に終わった。
看護師さんの呼び掛けで目を覚まし、付き添いの姉の声がかすかに聞こえ、目を開けたけど何も見えず。
覚醒してたのは病室に戻ってきてからすぐだった。他の患者さんが歩いてる音などを聞きながら
上記の様なことを考えていた。
朝方、点滴に痛み止め投与されたのかめちゃくちゃ楽になった時間帯があった。
時計も見れず今が何時何分なのかもわからず
1時間に1回くらいなのかそれ以上なのか以下なのかわからないが
唯一、点滴や血圧、体温を確認にくる看護師さんが来るのをひたすら待っていた。看護してもらえる事が嬉しかったから。

次の日の朝、足の機械が外され
おしっこの管が抜かれた。
抜かないでと思っていた。トイレに歩いて行きたくないからだ。
体を拭いてもらい、着替えさせてもらう。
何をするのにも痛い。
お昼前くらいに、トイレに行きたくなりナースコールを。
看護師さんが付き添って点滴をかけてる棒を掴み
病室のすぐとなりのトイレへ歩いてみた。
辿り着いたけど、お腹が痛むのでおしっこ出すのもこわい。
終わったらナースコール押してねと看護師さんが出ていく。
とりあえずおしっこを出すが
気が遠のく。血の気が引く。
動悸がする。
ナースコールを押し、看護師さんが入ってくる。
大丈夫？と問いかけられ
倒れそうです、、、、と答えると
看護師さんが大勢集まってきたような気がする。
あやふやだが、車椅子に乗せられ
ベッドへ。
そこからが第2の地獄。
目が回る、冷や汗が出る、吐きそう、頭痛い、お腹の傷が痛い、、、
看護師さんに囲まれ、至急血液検査やるから！とか血圧測って！とか、心電図付けて！とか。先生が来て｢筋腫が多かったんで子宮内の出血がだいぶあったのでこのまま出血が多いままだと輸血か、お腹開けて止血の処置を。｣
、、、え？こっわ。やめて。
私の身体、頑張って！と。
吐き気と頭痛がやばいし、気が滅入って、涙が止まらなくなる。
半日くらいずっと涙が止まらない。

ただ、希望はあった。
隣のベッドの人が、なんで入院してたかは分からないがたぶん私と同じっぽく
わたしが入院する前日に手術してたみたいだった。
その人がに日に日に良くなっていってること。わたしが入院した日はトイレも行けず痛み止めを何度ももらっていた。
その人が1人で歩いている音がした。
早くあの人みたいに歩きたい。歩けるようになる。と。

そして今、わたしはその人のように歩いている。
明日、退院の予定。
気がかりは仕事。休んでいることで迷惑かけていることやお金のこと。

人間って痛みを忘れる生き物なので
この痛みも忘れてゆくのかな。
忘れないな。