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【石川県白山市】若葉のふるさと協力隊2023 活動レポート

4泊5日の農山村ボランティア「若葉のふるさと協力隊
今年も8月から11月にかけて日本各地で開催することができました!

今回のレポートは、今年度最後に実施された石川県白山市からです。

コーディネート役を務めた30期緑のふるさと協力隊の坂東さんに5日間の様子をレポートしてもらいました。

●日 程:2023年11月22日(水)~ 11月26日(日) 4泊5日
●参加人数:4名



1日目 11月22日(水)

13時に金沢駅に集合!みんなにちゃんと会えるか、どんな方たちなのか、ドキドキでしたが、無事に会えることができて一安心!
14時半ごろ、白峰に到着して、白峰市民サービスセンターの事務所へ挨拶に行き、その後、若葉ふるさと協力隊(以下、若葉隊員と表記)の4名と今年度の緑ふるさと協力隊(緑化隊)と一緒に白峰地区を散策しました。そこでは、【志んさ】のお店で白峰名物の栃餅と初めて出会い、おいしく楽しく食べる若葉隊員達。また、普段、緑化隊がお世話になっている行勧寺にご挨拶して、お寺の本堂を見せていただき、色々なお話を聞くことができました。お寺にあまり来る機会がない若葉隊員達は、本堂の大きさと昔の建物に驚いていました。私は、散策中に屋号の説明が若葉隊員に分かりやすくできなかったため、お寺の住職さんが説明をしてくださり、私も勉強になりました。
夜は、私を含め6名のOGが集まりOG交流会でとり野菜みその鍋を食べました。
その後、私が緑化隊になって週1回始めた【遊邦会】の三味線体験に行きました。初めて三味線に触る若葉隊員達、器用に音を奏でる隊員もいれば、難しそうにしている隊員もいましたが、みんな楽しんでいました。


2日目 11月23日(木)

地元の方から頂いた果物や野菜をみんなで楽しく切って、朝食でおいしく食べました。
午前中は【白山工房】で牛首つむぎを見学と機織り体験をしました。牛首つむぎのお話を聞き、疑問に思ったことは質問をしてメモをとり、勉強をしていました。機織りは地域の方に教えていただき、みんな楽しくそれぞれの色の味が出ました!
昼食は、民泊先【りいはち】の織田トクエさんの郷土料理をおいしくいただきました。若葉隊員も少しだけ料理の手伝いをさせていただきました!堅豆腐や肉厚の油揚げ、かっちり(じゃがいもの煮物)などの郷土料に触れられることができ、嬉しがっていました。
午後は、山口幸一さんにわら細工体験として鍋つかみを教えていただきました。今年は若葉隊員が4人もいるので分からないところはお互いに教え合いをしていました。
今日から2日間、織田捷二さん宅【りいはち】と永吉琢さん宅【ぎょうか】に2人ずつに分かれて民泊を体験!若葉隊員は、夜ご飯と朝ご飯を民泊先でいただき、団らんを楽しんでいただきました!


3日目 11月24日(金)

朝の1時間、入浴でお世話になっている【白山苑】の風呂掃除!初めてやることなので、若葉隊員たちは楽しみながら、かつ、お世話になっているため一所懸命、力を合わせてやっていました!
その後、昨日、白峰地区内を散策していた時に出会って誘っていただいた、まちづくり協議会の杉田春海さんによる案内のもと、大根寿司体験をさせていただきました。年明けに出来上がるのを、若葉隊員達は楽しみにしています!
午後は、1日目に食べた【志んさ】の栃餅のお手伝い!栃の実を割ったり、餅米をはかって洗ったりと色々体験させていただきました。また、栃の実を少しいただき、若葉隊員たちは、渋い顔する方もいれば、平然とした顔をする方もいて、貴重な体験をしました。
その後、白峰サービスセンターで明日の活動報告会に向けて、どんなことをどうやって伝えるかを若葉隊員同士で話し合いを行いました。そして、時間もないので自分たちで宿題を出して3日目が終わりました。


4日目 11月25日(土)

午前中は、【石川県白山ろく民族資料館】で穂がち体験を行いました。シコクエビという雑穀の一種である【かまし】を臼と杵を使い昔ながらの方法で脱穀をしました。そして、かましいりこの試食もありました。また、白峰の歴史を学ぶため、民族資料館の方に案内をしていただき、若葉隊員達は、この4日間、地域の方に聞いた話や活動先で学んだことを復習することができ、新しい知識も増えたりして、より深く学ぶことができ、色々な出来事がこの場所で繋がることができました。
お昼からは、夕方の活動報告会の準備を短い時間ながら、時間を決めてそれぞれが色々な思いをもって話し合いを行い、準備を進めていました。そして、活動報告会が始まるギリギリまで、練習や発表内容の確認などを行い、お世話になった地域の人たちにどんなことを学び、地方から来た自分たちがどう感じたのかを、パソコンと模造紙を使って楽しい発表を行いました。

5日目 11月26日(日)

朝一は、みんなで朝食作り。地元の方にいただいた野菜や果物、米を使って、お腹いっぱいに食べることができました。そして、若葉隊員は、栃餅の【志んさ】や特産品物販施設【菜さい】でお土産を買い、10時半ごろに白峰を出発しました。
出発をする際に、民泊先の方々が見送りに来てくれ、最後の時間を楽しみ、見送りに来てくれて嬉しがっていました。金沢駅に向かう道中に、金沢名物の昼食を食べて、最後の食事を楽しみ、11時半に解散をしました。

【参加者の感想より】

・私は「田舎」というと閉鎖的で他所から来た人を遠ざけようとするイメージを持っていましたが、白峰では地域全体が訪問者を歓迎してくれている雰囲気がありました。。魅力ある地域は全国にたくさんのあるだろうけど、こんなにまち全体が温かな雰囲気を持つ場所は珍しいのではないかと思います。「また行きたい」という一言では浅薄かもしれませんが、もっと白峰の人の話を聞いてみたい、白峰で過ごしてみたい、他の天候や四季によって変わるまちなみや山を見てみたい、食べ物を作ってみたい・食べてみたい、そんな気持ちを持ちました。

・周りは山に囲まれているのですが、集落内での1軒1軒との距離が近くお店も近いため、非常にコンパクトにまとまっており、1つの下町という印象を受けました。今回の白峰地区内での活動で1度も車を使わなかったのも特徴的でした。また、福井県との距離が近く、昔は福井に該当するなど、歴史や信仰からみて石川より福井の文化が強いことを実感できました。そして、今回最も印象深かったのは、機織りや栃の実、ダイコン寿司づくりなどの生活や文化が雪や寒さとの関連が深いという点です。2月には一つの家庭に、人数分雪だるまを作る、白峰雪まつりがあるので、ぜひ足を運んでみたいです。

・思ったより田舎じゃない!というのが私の白峰に対する一番の印象です。都会と違うのは、人とすれ違うたびに挨拶をして、お互いの名前(名字ではなく)を呼び合い、ちょっとした立ち話をするということで、都会とは違った人のあたたかさを感じました。地元の方からの、白峰も立派な過疎地域だということや(良い意味でも悪い意味でも)地域の人間として扱われるようになるのは、地域の人と結婚をして白峰に居着くことになってからだというお話には驚きました。また、2拠点生活をしている緑化隊OGとの関わりや、今回の経験を経て、将来は都会と田舎の2拠点生活をしてみたいと思うようになりました。

【地域の方の反応】

・ 案内をしている時に、疑問に思ったことをたくさん質問してくれて、話しやすかったし興味を持っていただき、嬉しかった。
・ 民泊に来てくれて、2人とも歳の離れた兄弟みたいで楽しそうで、元気がもらえた。若葉隊員が、また白峰に来たいと言っていて嬉しかった。ぜひ、また泊まりに来てほしい。
・ 毎年女性が多かったが、今年は男性が多く驚いた。
・ 若葉隊員と沢山話すことができて、楽しく元気をもらうことができた。
・ 地方から来た視点を活動報告会でお話を聞くことができて、おもしろかったし、よかった。

【緑のふるさと協力隊・坂東さんの感想】

コーディネーターとして大変だったこと
プログラムの日程調整。教えていただく方が体調崩して出来なくなり、代わりの方を探したこと。この日にこんな活動をやるから、時間があって、よければ来てみてと誘ってくださり、若葉隊員も興味をもっていたので予定変更したこと。など色々予定とは違うことに対応することが大変であったが、地域の方たちが協力をしてくださり、若葉隊員がすごい楽しそうに活動をしていて、白峰のことをしっかり学んでおり、大変であったが嬉しかった。

「若葉のふるさと協力隊」を通して学んだこと・感じたこと
人生で初めて、プログラムを組んだし、しかも4泊5日分も!受け入れをする前は、「人生でその経験ができるのは今しかないし、毎年受け入れもしているし、各地にいる同期もみんな受け入れをするから、自分も若葉のふるさと協力隊を受け入れたい」という気持ちと、「自分一人でちゃんとできるか」という不安な気持ちの両方があった。はじめて、やることは勇気がいるけど、その一歩を歩んだ先には、良いことも悪いことも何かがある。今回の自分は、一人ではなくOGを含め地域の方たちがたくさん協力してくださり実施することができた。


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