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【岡山県鏡野町】若葉のふるさと協力隊2023 活動レポート

4泊5日の農山村ボランティア「若葉のふるさと協力隊
今年も8月から11月にかけて日本各地で開催しています!

今回のレポートは、9月に実施された岡山県鏡野町からです。

5日間の様子をコーディネート役を務めた30期緑のふるさと協力隊の尾形さん・為国さんにレポートしてもらいました。

●日 程:2023年9月17日(日)~ 9月21日(木) 4泊5日
●参加人数:1名




1日目 9月17日(日)

津山駅で参加者の方と合流。
気さくな方でコミュニケーションも取りやすく一安心しました。

町内案内(苫田ダム、奥津渓)ののち、道の駅でオリエンテーション。
役場の担当者の嶋田さんに来てもらい鏡野町の概要を説明、若葉全体の確認をしました。
上齋原のこのかで温泉に入り宿泊先の五葉邸へ移動。移動の車内でも鏡野町のことや鈴木さんの仕事のことなど会話が続きました。
夕食後は富の太鼓サークルに参加。参加者の方は、和太鼓は初めてだと言っていましたが上手でした。「やってみたいんでしょ?」と地元の方に声をかけられると「やってみたいです」と答える好奇心と積極性があり、今後の活動も興味をもって楽しんでもらえそうだと思えました。夜は少しお酒を飲んで会話も弾み、関係が深められました。


2日目 9月18日(月)

朝は近所にある金比羅山の散策。
山に登り、展望台から富地区を見渡しました。綺麗な景色が見渡せて気持ち良さそうでした。
その後、築山健さんの畑に行き、築山さんの仲間らとバインダーを使って稲刈りやはでば干しを体験しました。築山さんの考え方や生き方などに感心されていました。終わって、のとろ温泉で汗を流したのですが、先日の台風や大雨の影響で男湯の露天風呂が利用できず残念そうでした。
夜は交流会でバーベキューをしました。特産品のひらめ(あまご)を気に入ってくれました。また、お酒も飲み、楽しかったそうで、彼の陽気な姿が見られました。


3日目 9月19日(火)

築山英次さんを中心に3人で炭焼きをしている笑楽窯で炭焼き体験。
午前中は白炭の炭出し、午後は黒炭の炭出しと箱詰めを行いました。炭がどのように作られるか考えたこともなかったと話していた鈴木さん、全てが目新しいようであれこれと質問をしながら積極的に動いてました。昼食はバーベキューをしたのですが、鈴木さんはひらめを串に刺すところから体験して楽しそうでした。ゆっくりと話をする時間もあり交流もできたと思います。花美人の里で入浴後、交流会。
鈴木さんと歳の近い人ばかりで、来てくれた人同士も初対面だったようで、地域の人同士の交流の場にもなったようでした。


4日目 9月20日(水)

予定を変更し、朝、白賀渓谷の散策へ。
急に詰め込んだため短時間になってしまったのですが、五感で自然を感じられていたようでした。
その後、こんにゃく作りへ。
こんにゃく作りがお上手な森江さんに教わりながら、こんにゃく芋からこんにゃくができるまでを体験してもらいました。約1㎏のこんにゃく芋から想像以上に多くのこんにゃくができたようで驚かれていました。また、急きょ、ひらめ(あまご)の養殖場に行き、質問もたくさんされていて興味津々のようでした。
夜は報告会と交流会。
発表は少し緊張されていたが、報告会に来ていただいた方々と深いお話ができて、楽しかったそうです。


5日目 9月21日(木)

ばたばたと荷物をまとめ、人形峠環境技術センターの見学へ。
上齋原の地域の方も一緒に見学しました。ウランの坑道など一通りの見学後、施設内の展示も見て回りました。
いっぷく亭で山菜料理と11匹目のひらめを楽しんだ後、ウランガラスも見てみたいと妖精の森ガラス美術館へ。
館長の解説付きで私たちも新鮮に楽しむことができました。美術館への移動中に恩原のアメダスに立ち寄った。どんなところに設置されているか興味があったそうでとても嬉しそうにしていました。
道の駅でアンケート記入とお土産を購入し津山駅でお見送り。「また冬に遊びに来ます」との嬉しい言葉つきで全日程終終了。活動中は天候ももち、怪我無く終われてよかったです。


【参加者の感想より】

「都会の大量生産・消費社会と比べ、量よりも質を大切に、そして周りとの人との繋がりを大切にしていることが素晴らしく感じました。若葉のふるさと協力隊を通して、農村部の生活をまるっと体験できた、貴重な5日間でした。」


【地域の方の反応】

・参加者が一人だったが、若葉が開催できることを喜んでくれた。一方で、一人しか応募がなかったことに悲しんでいる方も多かった。
・活動でかかわった人の顔と名前を覚えようとする姿勢や、積極的に人とかかわり誰とでも上手に話す姿が印象的。いい人が来てくれた。
(この方の他にも多くの人が参加者の方のことを褒めていた。)
・富には良い所がまだまだたくさんあるので、富のマップを使いながら、もっともっと色々な所を見せてあげてほしかった。(4泊5日なのでプログラム的に厳しいのは理解するが。)


【緑のふるさと協力隊 尾形さん・為国さんの感想】

コーディネーターとして大変だったこと
・鏡野町で稲刈り体験を入れるには時期的に中間研修とかぶってしまい、中間研修が終わってすぐに若葉をしなければならなかった。さらに、直前まで応募が0ということもあって、実施できるかも人数も未定で準備が直前までできず、苦労した。
・活動でお世話になる方々に日程の連絡などを念入りにしていたが、思うように伝わっておらず、食い違い等が起きた。(結果としては、うまく話がまとまったので丸く収まった)

「若葉のふるさと協力隊」を通して学んだこと
参加者の鈴木さんが気象予報士の資格を持っていて、私たちの方が教えてもらったことが多いのでは?と思うくらいだった。虹を見たり雨の合間をぬって移動したり、町内のアメダスを見に回ったり。自分とは違うところに興味を持つ人と関わったことで、同じ景色を眺めていても見えているものが違うことに気づかされた。
また鏡野町で過ごすうちに当たり前になってしまったことが、鈴木さんの目を通すことで最初の驚きや感動をまた味わうことができた。地域の方から他の人も初めて聞く話が出てきたのは私にも驚きだった。よその人が来るというのはひとついい機会なのかなと勉強になった。
 
尾形さん・為国さんそれぞれの感想
実施中もちろん大変なこともあったが、若葉で参加した彼より私のほうが楽しんでいるのではないかと思うほど、本当に楽しかった!普段、富での活動は少ないため、私にとっても富の良さを再発見できる良い機会となった。また、鈴木さんが2月に遊びに来ると言ってくれて、鏡野町を気に入ってもらえるようなプログラムにすることができたし、たった一人かもしれないが、鏡野町と人を繋ぐという役割ができたような気がして、達成感や使命感が満たされた。(尾形)
 
昨年自分は何もできなかった※という気持ちが強く残った若葉だったが、今年は自分なりに気をまわしてやりきれたなと思えた。こうした方がよかったと思う部分はあるけれど、それで全てがダメになるわけではないと思えるようになった。
応募者がいない状態だということをもっと早く知りたかったなと思う。期間的に余裕があれば友人・知人や母校などに広く呼びかけることもできただろうし、もうやらないのだろうと諦めてからの切り替えは大変だった。結局参加者1人だったが、その分希望に合わせて柔軟に対応できたし深く関わることができてこれはこれで良かったなと思う。鏡野町を少しでも好きになってこれからも気にかけてもらえたら嬉しいと思う。(為国)

※為国さんは昨年度も鏡野町にて協力隊活動をされています!

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