高知県大川村☆若葉のふるさと協力隊☆2021
高知県大川村で開催された「若葉のふるさと協力隊」。
5日間の様子をコーディネート役を務めた緑のふるさと協力隊・秋元 茉樹さんと長田 香澄さんにレポートしてもらいます。
●日 程:2021年10月15日(金)~19日(木) 4泊5日
●参加人数:6名
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【1日目 10/15】
高知駅で若葉ふるさと協力隊のみんなと初対面。
大川村へ向かうバスの中で自己紹介くじ引きをする。場が盛り上がり緊張がほぐれ、みんな積極的に話していました。
村に到着してから、村の特産品である大川黒牛や土佐はちきん地鶏を生産している株式会社むらびと本舗の牛舎を訪れ、肥育牛舎勤務の近藤 洋一さん(むらびと本舗)と角 純平さん(地域おこし協力隊)と一緒に大川黒牛の餌やりをさせていただきました。
最初の活動ということもあり緊張気味だったけど、お昼に村の食堂で黒牛の牛丼を食べたこともあり、命をいただくということについて考えさせられたという感想がありました。洋一さんに積極的に話を聞きに行っている人もいて嬉しかったです。
夜は歓迎会。若葉のふるさと協力隊と地域の方が楽しそうにお喋りしている姿も見られました。
【2日目 10/16】
朝食準備は、朝食班、食卓班に分かれてみんなで協力しながら支度。
この日の午前中は、和田 愛野さんとこんにゃく作り。
経験豊富な和田さんに助けられ、「若葉」の皆さんもそのパワフルさに驚嘆している様子。ある参加者は、スーパーのこんにゃくがどうやって作られているのか考えたこともなかったからそういうことに意識を向けていきたいと話していました。
午後からは、和田 将之さんの田んぼで稲刈り。
カンカン照りにも関わらず、山村留学生やご近所の方、地域の子どもたちなどが集まって、参加者との良い交流の機会になりました。
「木の香温泉」をこの日の夜にしたのは大成功。
疲れが一気に吹き飛んで、女性は皆で長風呂しながらガールズトークを楽しんでいました。
【3日目 10/17】
午前中は、はちきん地鶏(特産品)を肉にする食鳥処理場の見学と、そこで使用される大量の水を引く水源地の見学。
担当の伊東 淳さんの丁寧で分かりやすい説明に、みんなが身を乗り出して聞いていました。
水源地見学は、自然が大好きな若葉のふるさと協力隊のみんなには、岩を上り川を渡る自然にたくさん触れることができる時間にもなったようでした。
昼食は大平集落にある川上さんご夫妻のお宅でいただきました。経験豊富なお2人がイモ天を用意して下さっていたり、「さくら祭」のお話をしたいただいたり、イチジク、烏骨鶏を見せていただきました。「若葉」の参加者に楽しい時間を過ごしてもらいたいという川上さん夫妻のお気持ちがとても嬉しかったです。
午後からは、「交流大作戦」。
参加者がそれぞれ違うおうちを1軒訪問し、農作業を体験したりお話を聞く時間にしました。村民と1対1の場を作ることでより深い「人とのつながり」を作ることができるのではないかなと思って企画。
お宅訪問が終わって全員が合流したときには、皆さん野菜をたくさん抱えて帰ってきて、各家庭で知ったことや体験したことの話で盛り上がっていました。
【4日目 10/18】
午前中は、小松集落にある山村開発センターで、近藤 幸太郎さん、近藤 節子さん、近藤 房子さんに教わりながら「わらぞうり作り」をしました。初心者にはかなり難しかったようで、「若葉」の皆さんはとても険しい顔をしながらも、頑張って作っていました。
ある若葉の方は、時間の問題で一つしか作れなかったけれど「これはまた大川に来てわらぞうりを作りなさいってことかな?」と嬉しそうに話していました。
昼食は集落活動支援センター「結いの里」でおにぎり。
昨年度の緑のふるさと協力隊の山田 朋広さんから手作りパンの差し入れをいただきました。山に向かって『やっほ~』と叫んで穏やかな休憩時間に。
夕方からは活動報告会。
皆さんがどのようなことを感じていたのかが分かって、私たちもホッと安心することができました。みんなが大川のことをよく見て感じてくれたことが
ひしひしと伝わる発表で、若葉のふるさと協力隊の受け入れができて本当に良かったと感じた瞬間でした。
夜は送別会のBBQ。
皆さん楽しくお話をされていた。ある参加者が、私たちへの感謝の気持ちを伝えてくださり涙が出てきました。
【5日目 10/19】
最終日。役場で参加証を授与。
その後、集落活動支援センター「結いの里」で買い物してから大川村を出発。ダム湖まで下り桟橋でお話したり写真撮影をして最後の時を楽しみながら高知駅までお見送り。
別れ際には「また会いたい」と思ってもらえるみんなで一緒にいる時間が好きになっていました。
【緑のふるさと協力隊の感想】
<長田さん>
「若葉」の参加者が楽しそうにしている姿を見ることが新鮮に映りました。普段私たちが驚いたり、話を聞いたりしていることを、他の人が目の前でしているのを見ることができて、普段の自分たちを客観的に見ているようで面白かったです。大川に来たばかりの私もこんな感じだったなあと思い返していました。
今ではたくさん経験して、いろいろな角度から大川村について考えることが出来ているので、やはり長期間住むことで深くまで知ることができるから緑のふるさと協力隊は良い制度だなあと感じました。
また当たり前のことですが、「若葉」の方と話をしていて、それぞれの人生があることを感じました。大川村に住んでいると、「はじめまして」の人と会うことがあまりにも少ないのだと気づきました。若葉のふるさと協力隊を通じて、一皮むけしっかりした大人に近づけたと思います。
<秋元さん>
準備や当日の運営に精一杯で、私自身の話をしたり「若葉」の方の話を聞いたりする時間があまりとれなかったのですが、「若葉」の皆さんと村民の方の交流の場たくさん作ることができました。準備を頑張ってよかったと思えたのは、その交流の場を見ることができたからです。それがなによりも嬉しかったです。
この5日間できっぱり終了するではなく、これからも「若葉」同士、「若葉」と村民、「緑」と「若葉」など、いろんな「人とのつながり」が続いていってほしいです。連絡を取ったり会ったりするだけではなく、頭の中に言葉が残っていたりするだけでもいいです。そういうつながりがひとつでものこっていれば、若葉は大成功じゃないかなと思います。
たくさんの方に協力していただいて実現できた「若葉」でした。感謝の気持ちを忘れずこれからの活動も楽しんでいきたいと思います。
【地域の方の感想】
・自分もやったことないわらぞうりを若葉の人が習えるのは、半年前には何も知らなかった二人が地域に頑張って入って行ってくれてるお陰。
・交流大作戦で来てくれた方、お話しやすくてたくさん聞いてくれて楽しい時間でした。ありがとう。
・お陰様で、こちらもたくさん楽しませてもらいました。ありがとう。
・5日間の受け入れで、いろいろ気付きがあったと思う。今後の活動や人生に生かしてもらえたら嬉しい。
・「緑」の2人のおもてなしの心が参加した皆さんにも伝わり、楽しく素敵な5日間だったんだろうなと思います。
【参加者の感想より】
●大川村での4泊5日は、毎日のように、初めて食べるものや初めて見る植物があり、とても充実した時間を過ごすことができた。
私にとっては、カルキの味がする水は普通で、お米は買うものであっても作るものではなかった。物がない時は、スーパーに行けば大抵のものは手に入れることができる。そんな生活が私にとっての「当たり前」だった。けれど、大川村での体験を通して、カルキの味がしない水がおいしいこと、稲刈りをして疲れた後に食べるご飯はいつもよりおいしく感じることを知った。
大川村で過ごしたのはわずかな時間ではあったけれど、豊かさや利便さに対する考えが大きく変わるきっかけになった。
●私が一番感じたことは村の人たちのあたたかさです。
活動をする前はまったく知らない場所で初めて会う人とどのようにして接したらいいのかわからず、不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、何もかも手探り状態の私を優しく向かい入れてくださり、本当に嬉しかったです。
村の人たちがお互いのことを想い合ったり、大川村を活性化しようとみんなが一丸となってイベントをしたり、そんな家族みたいなあったかさがいいなと思いました。今回の活動で多くの素敵な人と出会いました。その出会いを大切にまた何か私にできることをしたいです。
●このボランティア活動に参加してよかったと心の底から強く思います。
印象的だったことは、生活の自由さとそれによる人々の行動力です。食材は道端に生えている植物や果物、自身の畑で育てたもの、猟に行って捕まえた動物を剥いで肉にして食べたりするのが当たり前にどの宅でも行われていて、今まで自分の生活と大きな違いを見つけて面白いなと思いました。
●私が大川村に来て一番印象に残ったことは、自然豊かな山や林、川、花たちの作り出すきれいな景色でした。緑に囲まれた村で空を見上げ深呼吸をした時、きれいな空気による心地よさや広々とした土地にいることで感じる自分の悩みのちっぽけさを感じました。
●たった5日間という短い滞在でしたが、1ヵ月間過ごしていたんじゃないかと思うぐらい1秒1秒が濃密で、驚きと発見に溢れていました。今回の活動における一番の収穫は「いろんな人との出会い」。それぞれにいろんな生き方・働き方・考え方があって、それをこの期間で共有し学べたことが自分にとってものすごく刺激になりました。もんてくるまで、待っちょりや。
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参加してくれた皆さん、ご協力いただいた大川村役場をはじめ大川村の皆さま、本当にありがとうございました!
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