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10月5日 新宿 証(あかし)

合唱は好きですか?


わたしは好きです。中学でコンクールで一生懸命取り組んで以降、積極的にやったことはないですけれど、昔は歌手になるのが夢だったくらいですから、歌うことは好きでした。


夜、主人が帰ってきて、2人で他愛のない話をしているとき、彼がフザけて「大地讃頌」を歌ったのがきっかけで、youtubeで中学の合唱曲を聞いていたらとんでもない演奏に出会ってしまいました。



NコンっていうのはNHK全国音楽コンクールの略で、日本で最大規模の合唱コンクールのこと。小学校の部から高校生の部まであり、毎年開催されています。普通だと、ひとつのグループに30人くらいはいるものですが、このグループはなんと6人!youtubeの関連曲の再生でたまたま耳に入ってきたのですが、その美しさにびっくりして、急に涙がボロボロこぼれて止まらなくなりました。ちなみに中学生です。


審査員の講評もまた素晴らしくて。 

 
 私にとって、この学校の演奏を聴く体験は初めてではありませんし、少人数で見事な演奏、という賛辞も過去に書いたことがありますから、そのことを取り立ててもう一度言わなくても、と思っていても、6人でこの演奏をされてしまうと、驚かないわけにはいきません。演奏自体が感動的で、私の大好きな作品が見事に歌われ、私は演奏を聴いている間感動で体が震えっぱなしでした。私は「作品が悦ぶ演奏」という表現を好んで用いますが、この演奏を聴いていると、人が歌を歌うことの喜びと気高さにあふれていて、この演奏をされたことでこの名曲の価値は一層高まったように思いました。一人ずつの声がまっすぐで、しかし若い声のまっすぐな声作りで陥りがちな硬さがなく、ふくよかな響きと清潔感があり、なんとも良い声に聞き惚れてしまいました。良いヴォイストレーニングをされているのでしょう。私は合唱人口が増えることを願っているので、秋田東中の皆さんの仲間が何十人にもなるといいな、と思いますが、少ない人数だからこそ、個別の処方箋を丁寧にもらえる良さもあるのかな、と感じました。


まっすぐで、気高くて、美しくて、ひとつひとつの音が粒立っていて、また心に強く届いてくる言葉たちが本当に素晴らしいです。どれだけの練習と準備を重ねたんだろう。6人とピアノ奏者(おそらく先生でしょう)の絆の強さも垣間見えます。


Nコンでは、人数が少なければ絶対に金賞は取れません。このグループは、人数が少ない中で最高賞の銀賞を取ったそうです。この歌からわたしはこんなことを学びました。『どんなにネガティブな要素を持っていても「本質」を磨き、最大限努力し、伝えることを怠らなければ、必ず人の心を動かす表現ができるのだろう』と。


私はそういう仕事がしたいのです。誰がなんと言おうと、どんな仕事であろうと、本質を学び、伝え、人の心と体を動かし、感動につながるような。


すっごく元気もらえました。

証(あかし)、いい曲ですね。是非みなさんも聞いてみてね。


以下は日記です。


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