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「異常」とは何か?~明日の哲学カフェvol.1~


こんばんは。
本稿は、2023年6月9日に実施した、哲学カフェ「異常とは」の報告記事です。

ミドルパークとは

ミドルパークの詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。


私たちの考える「対話会」とは

ここで、きちんと考えておきたいのが、「会話」と「対話」の違いについてです。

日常的に私たちが行っている会話の目的の一つは、「会話、それ自体をすること」です。コミュニケーションを取ること自体に価値があり、そこで気づきあげられていく信頼関係というものが確かに存在します。
言い換えると、話の内容は重要なトピックでなくても良く、一緒に過ごし、言葉をやり取りすることに価値があると言えます。

一方、対話は、「あるテーマに対する意見を交換する」という明確な目的を持っています。
ここで、あらかじめお伝えしておきたいのが、私たちミドルパークの運営メンバーは、「対話は、必ずしも着地しなくて良い」というスタンスを取っているという点です。
議論やディスカッションと異なり、場に居合わせた方が納得する落とし所を探る必要はありません。合意形成をしない、意見交換の場とご認識いただけるよう、毎回の対話会で説明をしています。

対話の基礎体力については、こちらの記事をご参照下さい。

開催目的

以下、イベント告知のメッセージです。

偶然出会った人や、偶然知った言葉。
でもその言葉を、あなたがすごく、ものすごく気に入ったとき、
スッと扉が開かれて、気持ちが楽になったり、幸せを感じたりする。
そんなことって、ありませんか?

「あしたの哲学カフェ」では、普段頭の中で考えているのに、
なかなか言葉にする機会がないようなことをテーマに取り上げ、
参加者同士で対話をします。
自分の中からは決して紡ぎ出すことのなかった言葉に出会うきっかけを作る一方、
決して相容れず着地できない意見交換にモヤモヤすることもあるでしょう。

第一回目のテーマは、「異常って?」

対話の様子

ここで、今回の対話会のトピックを抜粋してご紹介します。

異常って何??

皆さんのお話の中で、少なからず自分の中に「異常」を感じることがある、というお話を何人かされていました。

自分の中で普通と思って行動していたことが、時間がたって環境・立場が変わって当時の自分を振り返ってみると、あれは異常だったかもな、と思うことがある。

それに対して

自分の中に異常を感じるという人がいるが、それは果たして異常といえるのだろうか?

という問いもありました。哲学っぽいですね( ´∀` )

「正常」と「異常」は常に変化するもの、という話も随所にみられました。

・自分の立ち位置で、正常・異常が変わるんだな、という経験をしている。
・人と違う「異常」って、数の問題だと感じる。大多数の中で同じような行動をしていれば「普通」。それは、国や環境が違えば変わるものではないか。

異常と個性との境界についても話が及んでいます

・異常、正常で明確な線が引けるわけではないのでは?
・普通じゃないね、は悪口としてとらえられがちだが、「みんな違ってみんないい」と考えればよいのでは?

異常を超えた「怪物」の話にも言及していました

・受け入れられない国を「異常」、それを超えると近寄りがたい「怪物」とみなして忌み嫌う。だがこうした国の行動も全て我々と同じ「人」が起こしていること。「怪物」として排除するようなことは正しいのだろうか
・価値観が違うと異常と感じてしまうが、それは「違う」というだけで、良い悪いではないのではないか

そして、最後の締めの言葉の中で

異常とは
・他と違うこと
・いつもと違うこと
今回皆さんのお話は、「他と違うこと」にフォーカスされた話が多かったと思う。それとは違った「いつもと違うこと」の異常性について話す機会があればよいかな、と思いました。

確かに「異常」ということを考えたときに他と比べて。。といったことしか思い浮かばなかったです。
このような気付きを感じられるのも対話の楽しいところです

ミドルパークのオンライン対話会へ参加をおすすめする理由

広げる:多様な視座を身につけられる

自分とは異なるバックグラウンドを持つ方々と、フラットな関係で対話をすることで、多様な視座(物事を見る姿勢や立場)を身につけることができます。

深める:思考放棄せず、意見を深められる

水がどんどん流れていくように、場の話題が少しずつ移ろいながらも留まることはありません。一人で問答をするのと異なる、対話会の面白さはここにあります。

落とさない:決着点がゴールではない

すり合わせ、双方合意の上、着地点を探さなくて良い。これが、私たちの開く対話会の最大の特徴です。

トオラスは、「すべてのいのちが大切にされる社会」を目指す完全リモート組織です。
「すべてのいのちを大切にする」ということを考える過程で、私たちは、「対話」の重要性を強く感じてきました。
トオラスでは、対話を「手段」ではなく「目的」と捉え、「生きることは対話すること」として、ひとりでも多くの「対話できる人財」を増やすための活動をしています。
トオラスの考える「対話」は、以下の通り。
・それぞれの考え、受け取り方を違いに共有すること。
・すり合わせの必要はない。
・違いを知ることで自分を知る。
興味のあるテーマについて対話をすることで、あらたな自分を発見したり成長する喜びを、ぜひみなさんに感じてほしいとの想いで、定期的な対話の場をつくっています。
応援をどうぞよろしくお願いいたします。

まとめ

いかがでしたか。
今回の記事では、あしたの哲学カフェ「異常って?」の報告をしました。

異常とは、と、どんな話をすることになるのか怖いもの見たさな気持ちもある企画でしたが、やはり対話会に集まった方とともに作る場は格別。

真面目なテーマも、身近なテーマも、毎月多様な対話会を行っている、オンラインサークル「ミドルパーク」では、現在、会員募集中。

あなたはどんなテーマで対話をしたいですか?
ご興味のある方は、ぜひ、私たちの仲間になって下さいね。

オンラインサークル ミドルパーク
https://self-organization.jp/middle-park/


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