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アラサー女の備忘録

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最近の記事

ひとりっこ

母方の祖母宅に行った 会いに行く間隔が長いと、あっという間に5年、いや10年経ったかのように老いて見えるのは悲しい 「あと一年くらいだなあって思うのよね」 なにが? 「生きるの」 祖母は76歳 まだ年齢的には早いが、強がりな祖母の若かりし頃の無理がたたったのか、歩くことはほぼできず、手もうまく動かせない 何言ってんの、わたしあと2、3年すれば結婚するのに? 長生きしてほしいなあ、とは言えなかった 祖母は 毎日寝る時に明日は起きるのだろうか 起きたところで

    • 『いい子のあくび』

       芥川賞受賞第一作の『いい子のあくび』を読んだ。 「公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?"割りに合わなさ"を訴える女性を描いた」---集英社hpから  割に合わない。  歩きスマホしてぶつかってくる人を避け続けて、面白くもない校長先生の話を聞いてるふりして、嫌いな上司に誘われ

      • アラサー女が触れてはいけないパンドラの箱

         本能的に触れてはいけないと分かってて、ごく稀に、開放的な気分になった時、閉鎖的な気分になった時、触れてしまうもの… 『抱かれそうで、抱かれなかった男の連絡先』  先日、新卒から勤めている職場に退職の旨を告げ、開放的になったのか、数年ぶりに同期の男性に連絡をしてしまった。  -------------------------------------------------------  一つ年上の彼とは内定時に出会い、本や映画の趣味で気が合った。電話越しの眠そうな声で

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