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野比のび太の伸ばし方を「セルフイメージ」と「脳科学」の視点から探る

マジョリティにもマイノリティにも属せない“ミドリティ“のためのコーチ たまおひろこです。

ミドリティってなによ?の方はこちらから、、

前回は、妖怪ウォッチ主人公の天野ケータ君を例に、「セルフイメージ」と「脳科学」の視点でケータ君をどう伸ばしていくか、、について記事を書きました。

のび太のセルフイメージを探る

さて、のびちゃんの説明をテレ朝で確認してみたところ、、

10歳の小学生。スポーツは苦手で勉強は好きじゃない、ドジでなまけもの。いじめられっ子だが、人の心の痛みがわかり、自然を大切にする優しいハートの持ち主。

「ドラえもん」は私が子供の時に欠かさず観てたアニメなだけに、説明を読まずともセルフイメージが見えてきましたよ。。笑

のび太君は、困った時にすぐ「ドラえもーん」と叫ぶことから、
「うまくいかないときは、自分は一人で解決できない」と思っています

まずは、自分が「いまの時点で出来ていること」を多く見つける、というワークを行い自己肯定感、自己効力感を上げていきましょう。可能であればまず保護者、そして担任とも連携をとることが効果的です。

ちなみにこのワークは、カウンセリングでもよく用いられるし、私が脳科学の勉強をさせてもらった発達科学コミュニケーションでも重要なステップで、自己啓発本の中でも良く書かれてある手法の一つなのですが、

のび太のケースでは、

・朝、起きれているね(寝坊はスルー)
・毎日学校に行ってるね(ほぼ学習していなくとも)
・座って授業受けてるんだね(居眠りしてることはスルー)
・おはしを上手に持ててるね(のびちゃん持ててるんか知らんけど)

上手、とか、すごい、とか褒めなくても、できていることの事実を伝える(認識させる)だけで良いです。

このワークでは“当たり前“と思われることをいうのが鉄則。

例えばご自分のケースでは、

・起きれている
・コーヒーを毎朝入れている
・毎日会社に行っている
・お化粧ができている
・自分なりに身なりに気を配っている
・家がある

とかね。この例も結構幸せハードル高いくらいです。もっと低くていい。なんなら「息してる」とかで全然OK。

でも、常に努力まみれのミドリティは

「こんなの当たり前やないか!褒めれるかい!」というお声があるかと思いますが、それは末期状態。(私がそうでした)

“当たり前“を褒めれない人は、、

自分が、無理に努力し続けている証拠=幸せハードルが死ぬほど高い

こーんな小さな事実、褒めれることある?という方はね、無理にやらなくていいです。

と、いうかこのワークがバカ馬鹿しく思えて、絶対やれないと思うので、「それくらい自分は高いハードルを掲げて頑張ってる一面があるのかもしれない」、と少し頭に留めておいてください。欲を言えば心に留めておいてほしい。

実際は一面じゃなくて、自分の背より20倍高いハードル掲げて、全ての人生送ってることに、気づくときが来ます。

まず、“自分が蓋をしている“ということをただ知るのが第一歩。

さて、のび太に戻ります。

周囲の人(主にドラえもん)は、のび太が困っているときに、すぐに道具で助けることはせず、何にハードルを感じているかを分解して明確化し、細分化した小さなステップをクリアしたときに、できたことを自分で認識すること(褒めたり、その事実を伝えたり)を繰り返します。

困っても一人で解決もできのだ、という経験を積み重ねることで、セルフイメージも変化し、“常にドラえもんを頼る“、という行動はなくなってきます。

のび太の能力を活かす

①空間認知力の高さを伸ばす

のび太は勉強の苦手意識があるようですが、あやとりや射撃が神業レベルなことから、空間認知能力が非常に高いと言えます。

空間認知に関連するネットワークを(立体模型造り、モノのデザイン、折り紙、テトリス、、)好きな遊びで存分に伸ばして、他分野を活性化させるといいでしょう。
また、空間認知能力をベースとした勉強問題から取り組むことで、成功体験積みやすいので、勉強=苦手の意識を変化させていくこともできます。

②報酬型の特性を活かす

のび太くんの場合は、目的がみつかればやりたくないことでもやり抜くことができる“報酬が明示されて動く“という特性が強いと言えます。

自分が困った時に、ドラえもんに「この道具出して」と具体的に指示ができ、悪知恵はかなり緻密に図れることから、自分に明確な「目的」があれば、的確に人に頼ったり行動することができているからです。

「やりたくないことをやる力」に注目するのではなく、「やりたいことを先に自分で見つけさせ、そこから行動する力」を思う存分磨かせましょう。

③環境を思いっきり変えてみる

のび太は、テレビの枠を超え、映画ドラえもんの中では大活躍をみせていることから、現在の環境(家や学校)での周囲からの評価を元にしたセルフイメージに左右されていることが伺えます。

環境が大きく変わることで、勇敢で行動力が発揮されることから、現在の環境を変えてみることでセルフイメージの書き換えも検討価値ありです。

たとえば、夏休みなど休みの期間に、場所や関わる人を思いっきり変えて活動をしてみたり、自分の特性(報酬型や、空間認知力を活かす体験型を多く持つなど)を活かしてくれる合理的配慮を多く取り入れた学校を模索することも有効でしょう。

意味があるか無いかの判断を、他者に委ねない

のび太って、勉強できないけど、神業レベルでできることが何個もあって、それで生きていけるやん、と側から見たら思えるのですが、のび太自身も「自分は意味ないことばかりできちゃって、、」と思い込んでる。

意味ないし、と思い込んでるやつを、意味あることにした方が早いんじゃない?という話。

自分のワクワクとか好きとか嫌いって、人がわかるもんじゃ無いんですよね。自分だけの感情です。その湧き出る感情を他人に侵されないことが大事だといつも思います。

どんな人の脳にも、使いやすい部分と使いにくい部分があって、
誰しもが得意と苦手があって、凹凸があって、好き嫌いもあって。

それを平坦にさせることを最終目的に生きて来たとしたら、「自分」って何なのか分からなくなるのは必然です。

自分の凹凸(特性)を知り、受け入れる(←諦めるとも言う 笑)、

その前向きな諦めを経た上ではじめて、じゃあ自分がどう生きていくのか、という各々のストーリーが生まれるのだと思います。

ミドリティたちは、体力があるから「諦める」っていうのが、なっかなかできないのね。

この“諦め“に焦点を当てた記事もまた書いていきます。

実はのび太の“ダメ“はみんなの望みを叶えている?

ここまでのび太の伸ばし方を書きましたが、、「のび太はあのキャラがいいんじゃん。このままでいいんじゃないの?」って思った方も多くいると思います。その通り。

のび太って実はみんなの潜在意識を汲み取ってるんですよね。

ドラえもんは、のび太を自立させるために未来からやってきたけど、すぐに自立してしまったらドラえもんすぐ帰らないといけないし、しっかり者のしずかちゃんも、正直ダメのび太のお世話したいから好きなんだろうし。(側に出来杉くんがいてもタイプじゃなさそうなところからね、、、)

のび太の周りが、潜在意識の中で「のび太がダメのままであって欲しい」と無意識に願っていて、のび太はそれを叶えてあげようと受け取っている、とも言えます。笑

ダメであってダメじゃない。

子供ってすごい素直だよな〜と潜在意識の観点で見るといつも思います。

なので、子供を伸ばそう伸ばそう、と思って躍起になっているお母さんには、まず自分の潜在意識から変えた方が早いかも、、、!

感性を活かすミドリティ・コーチングやってます!

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