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コーヒーとユニクロのSサイズと私のnote

 朝晩のホットコーヒーが美味しい季節になってきた。最近はカルディの【マイルドカルディ】か無印良品の【オーガニックインスタントコーヒー】をよく飲んでいる。コーヒーの味の違いが明確に分かるというわけではないんだけど、マイルドカルディはほんわか落ち着きたい時に、無印良品のコーヒーは、頭をシャキッとさせたい時に飲んでいる。今日買い物帰りにタリーズに寄ったときにアイスのハニーラテを頼んだけれど、次に頼むときにはホットにしようかなとぼんやり思った。まだまだ夏だと思っていたのに、いつの間にか秋。住んでいる町で、金木犀の香りは、まだしない。

 このまえ、最近noteやツイッターで見かける頻度が減ったな(個人の体感)と思っていたふらにーさんのnoteが更新されていて嬉しかった。ちょうどシルバーウィークで仕事の忙しさがピークに達していて心身共に疲弊していたので、少し心が落ち着いてから読んだ。

 noteもツイッターも、タイムラインを追うことができる範囲、自分が誰をフォローしているのか分かっていて追いつける範囲にしておきたいという気持ちがあって100パーセントフォローを返すことをしていないのだけれど、私のキャパは狭いのでタイムラインをよく見逃す。それでも、「この人のnoteが更新されたら絶対に読みに行く!」「この人が記事を書いていたら嬉しい」と思う人のものはどんなに後日になってしまっても必ずチェックする。「ファン」ってこういうことなのかな?と思う。わからんけど。私はnoteを読む側でもあり書く側でもあるけれど、毎回読んでくれている人、よくスキやコメントをくれる人の存在って大きいなと改めて感じる。

 秋だからしみじみしちゃった。前置きが長い。本題はここから。

 ユニクロに行った。秋っぽい色で、ゆるっとしていて着るのが楽で、ちょっとしたお出かけにも着て行けそうな適当な服が欲しくて。アルコール消毒と検温を店頭で済ませて中に足を踏み入れた瞬間に、これ可愛い!と思う服と出会った。あずきバーの色をしたシフォンのプリーツスカートみたいなパンツ。長さはどうだろうと思って腰に当ててみると、どうやらちょうど良さそう。私は背が低く、流行りのロングスカートやパンツを履くと98パーセントぞろびくので、丈をクリアした時点でほぼほぼクリア。念のため試着を...と思い、Mサイズを持って試着室へ行った、のだが。

 Mサイズは、私には大きかった。ウエストがずり落ちてくる。着ぐるみみたい。そんなはずない。私はMサイズの人間のはずなのに。頭の中に?????を浮かべながら、一旦試着室を出て、同じ商品のSを手に取る。S...?そんなはず...??と思いながらSサイズを試着すると、ちょうど良かった。???の気持ちのまま、試着室を出てそのままレジに向かう。お買い上げ。

 ものすごく可愛い服を買った。あずきバー色のシフォンのプリーツスカートパンツ。Sサイズ。帰り道、私は考えた。そうか、私、Sサイズだったんだ。それだけのことなのに、感情がぐるぐる回った。

 私は、背が低い。私は、生まれてこの方「痩せていた」時期がなかった。「スタイルがいい」なんて褒め言葉はきっと死ぬまでもらえない。お気に入りの服を着ていた日に「デブだからそれ似合わん」と言われて落ち込んだ。スキニーやデニムパンツを買うときには、大きめのものを買って必ず裾上げをしていた。身長で言えば洋服はSサイズだけど、体格がMサイズなんだよねー、が自虐の持ちネタで、いつも大きめのサイズの服を買っていた。

 そういう26年間を生きてきたから、「私はギリギリMサイズが入る人」だと思い込んでいた。でも、実際そうじゃなかった。あれ?うじうじ言ってないで着たい服を試せば良かったんじゃない?私、もしかして今まで自分に呪いをかけていたのか?
「私太ってるからこんな服着れないや」「私にはこんなお洒落な洋服似合わない」って、試しもせずに諦めてきた人生だった。背が高い人には「足が長くていいなあ」、小柄な人には「華奢で羨ましいなあ」と言って羨んでいる人生だった。ついさっきまで。

 試着室の鏡が恥ずかしい。美容室の大きな鏡にうつる自分の顔がなんかダサい。っていうかお洒落なショップに入るのも勇気が要る。勝手に自分でそう思っていた。私は自分に呪いをかけていた。ずっと昔に誰かから言われた「太い」「逞しい」を大事に持ち過ぎていた。よく見たら、私はめちゃくちゃ太っているわけでもないっぽい。痩せてもいないけど。今はスポーツもしていないからたくましさもほとんど無いし、ソフトボール部時代に気にしていた肩幅も、バスケ部時代にコンプレックスだった逞しすぎる脚も、今となっては、あれ??あれ??

 なんてことだ。まじかい!!!目から鱗!!!着たい服を着ればいいだけやん!!!恥ずかしいなんて思ってるの自分だけ!!!そんなあんたのことなんて誰も見てない!!!っていうか26年間生きてきて未だに自分の服のサイズもわかってなかったんかい!!!そう言えば靴のサイズもいつも適当だな!!!今度ちゃんとサイズはかりんさい!!!自分のこと見えてなさすぎ!!!

 食わず嫌い、みたいなことが今になっても多過ぎる。勝手に自分で理由をつけて、どーせ◯◯だから、どーせ私は◯◯じゃないからってネガティブに決めつけてきた。本当はお洒落をしたいし可愛いコスメも欲しい。それで良いのだ。自分が楽しいのがいちばん良いのだ。自分のためのお洒落なんだから。


 自分のためのお洒落、で、思い出した。先日、私の書いたnoteに、とっても真っ直ぐで気持ちのこもった感想を届けてくれた人がいた。嬉しくて何度も何度ももらった言葉を読み返した。
 私は自分のためにnoteを使っている。自分のために書いている。自分がいちばんかわいいと思って書いているから、書きたいときに書きたいことを書くし、日々良い文章を書こうという強い気持ちはないし、この話題はウケるウケないとかもあんまり考えない。完全な自己満足だ。それでもたまに、こうやって全力で読んでくれる人がいる。恐れ多くて、恐れ多くて、とても嬉しい。ひたすらに感謝するしかない。
 私のnoteは、役に立たない。きわめて個人的なことをひたすら書いているだけだから。突飛なエピソードも、心揺るがす物語もない。もう少し実用的な内容を書いたり、読まれるために何かした方がいいのかもしれない、なんてことも何度か考えたこともある。でも、実用的な内容、で真っ先に思いついたのが「5歳でもわかるGoToトラベル!賢く旅行する方法」とか、「結局ホテルってどの予約経路がいちばんお得なの?」とか、「施設側は口コミを書いた人が誰か分かるから悪質な口コミはやめよう」とかそういうことしか思いつかなくって、それってもう本業にかかわってくるしそういうの怠いなと思って即やめた。むかしnoteのコメントで「自己プロデュースが下手だ」的なアドバイスをもらったこともある。たしかにそうかもしれない。読まれるための努力を一ミリもしていない。だけど、結局なにもしなかった。私は仕事にしたら書けない。自分のための文しか書けない。どこまでも自分がかわいい。

 だから、そんな人間が書いているnoteを読んでくれている人がいるということが私にとっては大幸せなのです。この場をかりて感謝申し上げます。ありがとうございます。


 とっ散らかりました。とっ散らかったまま、終わります。石原さとみさんが結婚したニュースが流れてきたけれど、「一般男性」を名乗る人が増えそうだね。

 2020年も残り3ヶ月。












ゆっくりしていってね