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動画で技術を得られるほど感染症は甘くない

おはようございます!

今日は【11月13日発行シルバー新報4面-介護事業所に感染対策 web研修プログラム-】についてです。

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↓今回の記事のまとめ↓
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☑️厚生労働省は9日介護事業所に勤務する職員と感染管理教育を行う担当者や管理者向けに、感染防止策を学ぶことができるweb研修プログラムを作成さそ、公開を始めた。
☑️これまで厚労省では、介護サービスの提供にかかる感染拡大防止策についての留意点についての事務連絡をしたり、ケア場面で留意する感染対策について説明する動画の作成などをしてきた。
☑️今回の研修プログラムにもこれらの内容は含まれ、感染拡大対策の基礎から感染発生時の対応まで幅広く学ぶことができる。

以上のまとめを踏まえて私見です↓

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▽動画で技術を得られるほど感染症は甘くない
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今回は厚生労働省によるオンライン研修に関する記事です。

新型コロナウイルスは第3波が到来し、冬のインフルエンザやノロウイルスの流行も予想されるため、感染の動向や重症者数には特に注意が必要になってきています。

感染予防に対する意識、知識はかなり浸透してきていますが、身近に迫る目に見えない感染症に対して、安心感を得るにはまだまだ時間がかかりそうです。

感染症対策に必要なのは知識と実践です。

オンラインで感染症に関する知識や実践できる動画などを学ぶことができるのはいいことだなと思います。

しかし、本当に厚生労働省にして欲しいことは別にあります。

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駆けつけることができる専門的な組織
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正直、感染の知識や技術に関する情報発信はどこでも学べます。

それぞれの事業所に厚生労働省が通達したことで、受講に対するある程度の強制力と効果は期待できると思いますが、パフォーマンスの一つにすぎないと思います。

今回の新型コロナウイルスに限らず、これからも新種のウイルスは発生し続け、高齢者はその都度同じような危機に晒され続けます。

理想ですが、市町村に行政による医師、看護師、ヘルパーによる感染症対策派遣チームの結成の指示を厚生労働省が出して欲しかったなと思います。

例えば、災害派遣医療チームは色々な団体があります。
DMATやHuMAなど訓練を受けたチームが災害が発生した場合に結成され、派遣されます。

関西で災害があれば全国から関西に駆けつけてくれる。
それが災害派遣チームの特性です。

それに対して、感染症は全国的に広がり、派遣などにより、集まって対応することができません。
全国の各地に拠点を置き、それぞれが地域単位で対応しなければいけません。

現在や今後のことを考えると市町村単位で感染対策チームを結成し、感染があった家や施設には、そのチームが初期対応だけでも指導、サービス提供までできるように設計するべきです。

新型の感染症の罹患は緊急時なので、いつもの看護師さん、慣れたヘルパーさん…などと言ってられません。
動画をみて得た知識や技術で対応できるほど甘くもありません。

市町村に事業所や組織を横断できる感染対策チームの結成ができるような体制があればいいなと思います。


では、いってらっしゃい!



#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #シルバー新報

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