見出し画像

親の介護にお金を配るのもいいけど時間も配って欲しい

おはようございます!

今日は【10月2日発行シルバー新報1面-労使一体で『介護離職』ゼロへ。UAゼンセン 介護共済制度創設-】についてです。

ーーーーーーーーーーー
↓今回の記事のまとめ↓
ーーーーーーーーーーー


☑️日本最大の労働組合であるUAゼンセンは、組合員が親の介護などで離職することを防ぐため経済的支援を行う介護共済制度を創設した。
☑️団体型の掛金は100万円の保証額で1人当たり月額260円。個人型が15〜65歳まで月額290円。介護問題を社会で支える国づくりの一翼を担いたいという。

以上のまとめを踏まえて私見です↓

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▽親の介護にお金を配るのもいいけど時間も配って欲しい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


介護を支える支援、取り組みに対してあまり否定的になりたくないのですが、介護の現場で働く身として、今回の記事で思うことをまとめてみます。

記事の共済制度の趣旨は、『親の介護に伴う経済的、精神的負担を軽減することで介護離職をゼロにする』というものです。

かなり意地悪な言い方をすると、『お金払えばみてもらえるから、働けるでしょ。』という感じでしょうか。

組合員の福利や団体の利益が主な目的で、保険は商品なのでとやかくは言えませんが、仕事とは言え介護を任される身にもなって欲しいなと思います。

ーーーーーーーーーーーーーー
ご家族様の協力もお願いしたい
ーーーーーーーーーーーーーー


いま介護業界は深刻な人手不足です。

サービスの提供(仕事)を増やそうとも、人がいないので増やすことができないのが現状です。

仕事を増やせば1人の介護職員の負担が増え、離職率が上がったり、必要な書類の作成が不十分になったり、経営や介護の質が不安定になるからです。

調整が難しい通院の介助や日用品の買い物、部屋の掃除などは出来ることであれば、ご家族様にお願いしたい事業所がほとんどだと思います。

保険外の自費サービスだったら依頼できるというものでもありません。

そんな中で『組合員の介護離職をゼロにするために経済的な支援をする』という趣旨、メッセージはいかがなものかと思います。

そういう保険があってもいいのですが、介護はまずご家族様の協力があって、その不十分な支援を補完するためのものであって欲しいと思います。

ありきたりですが、通院日は半休がとれるようにするとか勤務時間を柔軟にできるようにするなど、経済的ではなく、介護しやすい職場環境をまず作ることで介護離職ゼロを目指して欲しいと思います。

この保険の批判ではなく、労働組合であれば、介護現場で働く側の心情も理解して、趣旨やメッセージ性をもっと考えて欲しいと思います。

では、いってらっしゃい!

#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #UAゼンセン #介護共済



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?