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介護の感染予防に『バンドル』という手法を

おはようございます!

今日は1月15日発行シルバー新報③面
〜介護事業所へサービス継続を要請〜

についてです。

【今回の記事のまとめ】

☑️厚生労働省は1月7日付で事務連絡を出し、新型コロナ感染予防策を徹底したうえで、介護事業所のサービスの継続を要請した。人員基準や介護報酬の特例などを活用し、柔軟に対応するように改めて求めている。


以上のまとめを踏まえて私見です↓


今回は新型コロナのこれからの対策についてまとめてみたいと思います。


外食産業は営業時間短縮の要請ですが、介護業界は継続の要請がでています。

望むところではありますが、医療と並び、色々なリスクを背負っている介護業界は、どのように継続していくべきでしょうか。

新型コロナウイルスの第3波は、季節の影響か変異種の影響か、身近に陽性者が出るなど、実感としても感染が広がっているのがわかります。

介護業界で陽性者が出た場合は、介護職員、利用者さんの全員検査を行う対策がとられています。

この陽性者が出た場合の検査体制と保健所の対応は、(大阪ですが)僕が知る限り的確で、クラスター対策としては、上手く機能していると思います。

感染拡大の原因が季節性であれば、冬季はこの対策を続けるべきだと思います。

職員一人一人の感染予防の意識は高く、手指消毒やマスクの装着、換気など、おそらくノロウイルスの流行期よりも高い意識で取り組んでいます。

しかし、それでも陽性者がでてしまうのが新型コロナウイルスです。

消毒材購入や感染予防対策のための『かかりまし費用』は、次の介護報酬改定では、プラス改定の0.05%分として組み込まれる予定で、マスク装着&手指消毒などの対策は基本的な業務として続けることになるでしょう。


そこで医療現場で使われる『バンドル(bundle)』が介護業界にも必要だと思います。


『バンドル』とは”束”の意味で、科学的に根拠のある対策を複数まとめて(束ねて)やる方法で、感染対策は一つ抜け落ちれば意味がなくなるという発想から考えられた手法です。

例えば、手指消毒をケアごとに適切に行っていてもマスクをしてなければ感染予防になりません。マスク装着と手指消毒を徹底していても発熱や咳などの症状がある人と長い時間接触すれば感染のリスクは高まります。

このように一つ一つの感染予防策をひとまとめにして、『この4つの対策は抜けなくやります!』という手法を『バンドル』と呼びます。

この『バンドル』をデイサービスの『バンドル』、訪問入浴の『バンドル』、通院介助の『バンドル』というように、それぞれの感染予防対策をひとまとめにした”約束”を定めるのがいいのかなと思います。

それにしても、マスクは『咳エチケット』として咳の症状がある人が使う感染予防策でしたが、いまは『唾液エチケット』として誰もがしなければいけない状態になるなんて。

数年は『冬は必ずマスク装着』というようになるのかなと思います。


では、いってらっしゃい!



#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #シルバー新報

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