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看護師っぽいヘルパーさんにさせないために

おはようございます!

今日は1月1日発行シルバー新報③面
〜訪問介護で離職率わずか1.5%、研修充実、SNSで定着効果〜

についてです。

【今回の記事のまとめ】

☑️東京都西東京市にある『ライフサービスぱーとなー』は、開業18年目を迎える訪問介護事業所で60人の常勤、非常勤ヘルパーが在籍し、約300人の利用者を抱える事業所である。離職率が1.5%と低く、ヘルパーの定着に成功している。
☑️ヘルパー定着の理由は、充実した研修体制と各利用者ごとにタイムラインを作成し情報共有できる医療・介護専用SNS『メディカルケアステーション(MCS)』を利用している点などである。

以上のまとめを踏まえて私見です↓


今回は離職率低下に取り組む訪問介護事業所の特集からです。

『ライフサービスぱーとなー』は2003年に開業された有限会社で、満岡社長が現在の離職率が改善されている理由やそのための取り組みについて語られていました。

この事業所の取り組みはいくつか紹介されていましたが、その中でも社内研修を開催する動機、理念が面白いと感じました。

満岡社長が研修を開催する動機は

『資格を取得するまでの学習量が圧倒的に多い看護師に対して、介護職はコンプレックスを持っているように感じた。そのため、看護師のカリキュラムでは学ばない、介護ならではの研修に力を入れ、介護の専門職の立場からも提案できる力を身につけて欲しい』

と思ったからだそうです。


看護師っぽいヘルパーさんっていますよね。(コンプレックスを持ってるかは別として)

ヘルパーさんに医療分野の研修をするのではなく、介護の専門職としての知識、技術を身につけ介護の提案ができるような研修をする。
それがヘルパーさんの士気を高めることに繋がっているんだと思います。

わざわざ看護師のカリキュラム以外のところを選んで研修されるとは、理念を感じます。


『中途半端な医療の知識をヘルパーさんに語らせない』


介護事業所の鉄則だと思いますが、医療分野の研修を開催するとつい誰かが利用者さんやご家族に医療の話をしたりしてしまいますよね。
そういうリスクが研修にはあります。

看護師っぽいヘルパーさんにさせないのは、事業所や組織の管理者の努力が必要で、そういった取り組みを地道に行う『ライフサービスぱーとなー』さんは、他の取り組みもきっちりされているんだろうなと感じました。

研修ひとつとっても色々なリスクや理念を考えてしないと現場は乱れてしまいます。

しっかりとした管理者の地道の努力が離職率が低下させ、ヘルパーさんの士気を高めているのは納得ですね。



では、いってらっしゃい!



#介護 #ケアマネ #在宅 #コラム #シルバー新報

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